ほどほどでヨシとして、異なる視点の存在を認める。

私が述べるのも変ですが、
現代のキャリアデザインについての
中心的な方法論が絶対的に正しいということは
ないと思います。

<個人優先か、社会優先か>

自己の内側の声に耳を傾けて、
自らの価値観や独自性を理解して(自己理解)、
人生の目標と自分の使命を明らかにする。
そして、それらを実現する為に働き、生活する。
それが、自分の幸せにつながるはず。

・・・簡単にまとめると、こういった考え方ですね。
ま、個人主義的です。

一方で、別の見方をすると・・・
自分の真の姿を明らかにして、
自分(と家族)の幸福の為であれば、
飢えや戦争に苦しむ人を犠牲にしたままで良いのか?
自らの生きがいの欲求よりも、
他者のより切実な欲求を優先すべきでは?
それらを無視して自らの幸福を追求するのは、
ナルシズムに過ぎないのでは?

・・・個よりも集団や社会全体を優先すると、
こういった考えでしょう。

さぁ、何が正しいのでしょうか?

<ほどほどでヨシとする>

結論から言えば、完全にどっちが正しいと
判断すべきではないでしょう。
上記の2例であれば、どちらの立場に
より共感しようとも、
ほどほどでヨシとすべきです。

1つだけ正しいことなど無いのですから、
無理に真に正しいことを求めても、
結論が出ずに悩み続けるだけです。
例え、それを見つけたと思い込んで、
狭い殻に閉じこもるだけです。

自らの立場がありながらも、
他者の様々な考えや存在を認めなければ、
自分の世界の広がりはなくて、
いつまでたっても自分の状態は変わらず
ということになりかねません。

究極の真理とか、
絶対的に正しいことは求めずに、
ほどほどでヨシとすることが、
キャリアでも、生活でも、
現実的な幸福への道ではないかと思います。

(2019年11月18日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
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<参考ツール>
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