キャリア設計で自分の満足だけを求める落とし穴。

日本社会を20年程前と今を比較すると、
個人が仕事でサバイバルできるように
必死になっています。
学び直しが流行って、教養の必要性が説かれ、
スキルアップに誰もが必死です。

仲間やチームの為、会社の為、というよりも、
自分が生き残る為に必死になる傾向が
強まっていますね。
もともと調和、和を貴ぶ社会であったのが、
随分と個人主義的になったなぁ、
というのが率直な感想です。

個人がバラバラになっていて、
「自分さえよければ」という自分勝手な判断が
受け入れられてしまう風潮には危機感を
持たざるを得ません。

<自分だけの満足を求める落とし穴>

さてさて、この様な世の中において、
個人の間で自分を満足させる為のキャリアを
追求する傾向が強まっているのですが、
これを追求しすぎても人は満足出来ない
という落とし穴があります。

自分のキャリア設計をまじめに考えていて、
どう進めばいいのか足踏みしている人は、
無意識のうちにこれに気づいているのかも
知れません。
なので、拙速に結論づけず足踏みしている
のかも知れませんね。

さて、その足踏み状況から抜け出す為の、
考える視点があるのですが、
それは案外単純なものです。

<もう1つの考えるべき視点>

それは、いったん、
自己を満足させる為の視点をカッコに入れてしまい、
「社会に貢献するという意味での仕事に視点を置く」
ということです。

自分を発達させることばかりではなく、
自分が社会を発達させるにはどうすべきか
という視点で自らのキャリアを考えるのです。

こうやって、自分のキャリアを
公共の善と結びつけて考えてみると、
仕事と自分の内面的な満足を全体として
捉えることが出来ます。

そうすると、自分のキャリア・デザインが、
単に仕事でサバイバルする為の狭いものから、
人生の意味と目的につながります。
足踏み状態からの脱却ですね。

利己的な視点と、利他的な視点とを
結びつけてみることが、
人生全体として幸せになるキャリアを形成する
為の第一歩です。

(2019年8月5日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

ひとりでキャリア形成を考える時に役立つツール:
Webで利用可能なキャリアデザイン・ツール一覧

キャリアコンサルタント/コーチに相談して、
自分のキャリア設計を考えたい場合:
キャリアコーチング