事実ベースの思考と、感情への働きかけを行き来する。

第一線で活躍している人たちは、
事実ベースで考えることに長けていると共に、
人の感情面へ働きかける大切さも分かっている。

<事実ベースで考えること>

事実ベースで考えるというのは、
わかっちゃいるけど難しいものです。
つい見たいように見てしまうのが人の性。

例えば、AIが発達して我々の仕事が
機械に奪われる・・・と不安を煽る記事などが
目につきます。

これについて落合陽一氏は、
「人間と機械の戦いでは無くて、
人間と機械的親和性の高い人間の戦い」
だと著書で説明していました。
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

ぼやっとAIに仕事が奪われる、やばいー
って考えるのではなくて、
事実ベースで具体的に考えるとこうですね。
そうすると、今、自分は何をすべきか、
自らの行動を変えることができます。

<人の感情面への配慮>

また、事実ベースで考えることはできる上に、
人の感情面への働きかけ、配慮も大切にする
ことができる人もいます。

以前にお話をお聞きしたことのある
会社の立て直しを生業にしているA氏は、
その会社に乗り込んだ初日から数日は、
幹部から一般社員まで多くの人々と話すそうです。
「最近どうですか?」と雑談をします。

そうして、社員の人々と人間関係、
信頼関係を構築していきます。
また、話していると会社の問題も見えてくる
とのことです。

で、タイミングをみて、雑談モードから、
科学的なモードに切り替えます。
こういった課題に対して〇〇しましょう、と。
事実ベースで考えて、
問題をとらえて解決していきます。

知らない人が「こんな課題があるから、
こういった改革を実行します」なんて言っても、
大抵の人は抵抗してしまうでしょう。

しかし、はじめの数日で社員全員と話をして、
信頼関係を構築していると、
会社の改革に協力をしてくれるそうです。

<事実ベースの思考と、気持ちへの配慮を行ったり来たり>

事実ベースで考えて合理的に実行するにしても、
人々の気持ちを理解、配慮することがあるからこそ、
ものごとを進めることが出来ていますね。

事実ベースで考え実行することと、
人の気持ちを理解・配慮することを、
行ったり来たり出来る力を身につけたいものです。

(2019年7月8日)
1級キャリアコンサルティング技能士
山本恵亮
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