人物への評価を他人に聞いて決めているようではダメ。

ある人がどんな人なのか知りたいときに、
その人を知る人に聞くことがあるでしょう。
あるいは、聞かれることがあると思います。

私も「Aさんってどんな人?」と聞かれて、
「あ、Aさんはね…」と自分が思うAさん評を
もっともらしく話したことは多々あります。

ですが、ある人のことを知る為に、
他人にその人物評を聞いているようではダメです。

更には、それを聞いてその人がどんな人か
決めつけているようでは三流です。

ちゃんと自分で見極めましょう。

リンカーンの例

例えば、アメリカの元大統領、
リンカーンはどんな大統領であったか?
皆さんはどう思いますか?

「奴隷解放を行った素晴らしい大統領で、
最後は暗殺された悲劇の大統領」
といった評価が一般的なものではないでしょうか?

一方で、リンカーンが南北戦争で、
南部の町を焼き討ちして多くの市民を
殺していたことや、
先住民のインディアンを強制的に移住させる為に
何百キロも徒歩で移動させ、
それによって何百人もの人々を死なせる、
といったこともやっています。

自分で調べて、これらの行為も知った上であれば、
リンカーンはどういう人物であったのか、
自分なりの人物評を持つことができるのでは
ないでしょうか?

人物を理解するには・・・

ある人のことを理解したいと思うのであれば、
他人の人物評を鵜呑みにしていてはダメです。

自分で直接話を聞く、掘り下げた議論をする、
会議での発言について議事録を調べる、
過去に発表された論文を読む、など、
きちんと調べればその人について
自分としての理解が出来るはずです。

人のことを理解しようと思えば、
他人にその人物評を聞くのではなく、
自分の眼で見て会話して、調べて、
自ら判断をしましょう。

それが出来ないようであれば、
人を見誤ってしまいます。
また、そのクセがついてしまうと、
人間関係について他人の意見に
振り回されることになってしまいかねません。

しまいには他人を信じることが
できなくなってしまうのが落ちです。

・・・なんて、自分への戒めもこめて、
偉そうに書かせて頂きました。

(2019年1月7日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
ヤニー株式会社
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