仕事への動機が能力から意味へシフトする時。

多くの人々がスキルアップ、能力の向上に
一生懸命に取り組んでおられますね。
また、リモートワークが広がると企業では、
シビアな能力主義が広がると思われます。

そして、採用でも今まで以上にスキル、能力、経験が
ある人を採用する傾向が強まる可能性が高いです。

<能力アップがヤル気の源である時期>

能力を高めると会社では評価され、
希望の転職先も見つかるとなれば、
皆、能力を高める為に一生懸命になるでしょう。

スキルを習得して能力を高めて、
それを発揮して成果をあげるとモチベーションが高まります。
そして、もっと能力を高めて、出来る仕事を増やして、
収入も上げていこうとの思いも強まるでしょう。

つまり、能力を高めて、
それを発揮して成果を上げることが、動機づけになるのです。

そうやってモチベーション高く頑張っている人々は、
たくさんいます。

<能力アップが動機づけにならない時>

でも、ある時期になると能力アップが、
自分への動機づけでは無くなってきます。

個人差がありますが、一般的には
30代後半から40代くらいです。

若い人にお聞きしますが、会社で周りに
スキルUPに取り組んでなさそうな
ヤル気の無さそうなおじさん、いませんか?
(おじさん、すみません。私も40代です)

または、30代後半以上の人、
あるいはある仕事を10年以上がんばってきた人で、
以前ほど能力を高めることに意欲が湧かないことや、
能力を発揮して成果を上げても、
昔ほど高揚感がないってことはありませんか?

これは、仕事へのヤル気が低下したのではなく、
能力アップや能力の発揮が、
動機づけではなくなってきているだけです。

<仕事に意味を求める>

それでは、何が動機づけになるのか。
結論から言えば、その仕事をする「意味」、
あるいは、その仕事の「意味」です。

「なぜ、私はこの仕事をやるのか?」

これが大事になってくるのです。

仕事は、成果が第一です。
そして、成果を出す為には能力が必要です。

しかし、ある時期に到達して、
能力アップが動機づけにはならなくなると、
従来と同じようなやり方は原動力にはなりません。

その時期に入ったら、
一度立ち止まって、自分にとっての仕事の意味を
考えてみましょう。

仕事に自分なりの意味が見いだせるようになると、
再び情熱的に前に進むことや、
新しい道を検討することに集中できるようになります。

人の仕事への動機が、
能力アップや能力を活かして成果を出すことから、
仕事の意味へ変化する時期があることを知っていれば、
その時どうすれば良いか分かりますね。

(2020年10月19日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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