変わりたいのに変われない時はどうすれ良いのか?

仕事で一人前になって長らく活躍をしてきたけれど、
今のままではいけない、そろそろ変わらないと…
と思いながら足踏みしている人はいませんか?

「成長曲線が鈍化してきた」

「日常業務をしているだけでは、キャリア上の広がりがなくなってきた」

こういった理由で転職の相談を受けることも、
キャリア形成のアドバイスを求められることも、
多々あります。

これを打破する為には、
漠然と考えていても現状を打破できません。
打破する為のシンプルな考え方の型があります。

<5つのサイクルで考える>

キャリアコンサルティングを学んでいる
コンサルタントの間では基本的な知識なのですが、
キャリアの各ステージの中で変化に適応する為には、
「成長」「探索」「確立」「維持」「解放」のサイクルを
自ら実行していくことで可能となります。
(スーパーが提唱したものですね)

このサイクルは、従来は人生全体にあてはめたものです。

子供の時は学び成長し、
青年期には自分に合う職業を探索
見つけた仕事でキャリアを確立し、
ミドルエイジ以降はそれを維持して、
引退する年代で自らをその仕事から解放する。

元々はこの様に人生全体を5段階に分けた
大きなサイクルです。

しかし、現在はもっと変化が激しいですね。

自分に生じている環境変化などによって、
自らの状態を変化させなければならない時があります。
そんな時、この5つの段階で考えると良いのです。

<今の仕事で5段階のどこにいるか?>

では、この5ステップをどうあてはめて
考えればよいのでしょうか?
今の仕事にあてはめて今の段階を見てみましょう。

***
・成長:
仕事に就く為のリソースを得て成長してきました。
また、今、変化の時期であれば、これを乗り越える
プロセスを通じて自らは成長できます。

・探索:
改めて自分自身を理解する為に内省するという
自己の内面への探索と、
どんな仕事があるのか、それはどういった仕事か、
と仕事に関する情報を収集することです。

・確立:
いろいろと模索しながらも、その仕事をマスターし、
一人前になってその仕事を確立します。

・維持:
確立した仕事で自らの役割を維持します。

・解放:
成長曲線が鈍化したと感じて、
自分をもっと成長させたいとしたら、
慣れ親しんだ今の仕事や役割から自分を解放する
ことが必要となります。
***

以上の5段階において今の自分はどこにいるか?

上述した今回の悩みは下記のようなものでした。

「今のままではいけない、そろそろ変わらないと」
「成長曲線が鈍化してきた」
「日常業務をしているだけでは、キャリア上の広がりがなくなってきた」

これは上記の5段階のうち、
維持段階の終盤での悩みであることが多いでしょう。
(もちろん、本当にそうか、検証が必要です)

仮にそうだとすれば、
今の役割、あるいは仕事から自らを解放することです。

それによって、
仕事(大きくは職業そのもの、小さくは業務等)を
変えていき、更なる成長を目指します。

手放すものは何か?

<キャリアの適応力を高める>

近年は産業も労働環境も変化が激しかったですが、
コロナ禍でさらに加速していますね。
我々は適応していかねばなりません。

その為には、上述した5ステップを小さく、
短期で回していくことが効果的です。
これが予測不能な変化に適応して、
自らを成長させていくコツです。

このように変化の荒波を乗り超えていく度に、
自分を成長、発達させて、
なりたい自分に近づいていくのです。

(2020年12月7日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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<参考コラム>
コロナ危機:人生の転機では、新たな始まりの前に終わりがある。

コロナ危機:自分のキャリアの分断で不安な時に取り組むと良いこと

<参考ツール>
キャリアの方向を見失ったときに取り組むこと~転機を乗りこえる3ステップ~ (無料)

自分の好きなことを知るには、価値観の把握から:価値観のオンライン・ワークシート (無料)

キャリアデザイン・プログラムの自己診断ページ