稼ぎたい理由は、キャリア戦略の違いでいろいろある。

先週は「稼ぐだけでは物足りない日本人
とのテーマで多くの人々が仕事をつうじて
他者や社会に貢献したいという思いを持っている
ということを書きました。

年間200人以上のキャリア相談を15年以上
続けてきた実感を上記のコラムで書いたのですが、
一方で、今よりも稼ぎたいという希望から
転職を希望する人も当然います。
特に、20代から30代初頭の人々に多いです。

私がお話を聞いていて感じるこの人々の
稼ぎたい思いの原動力は主に2つです。
1つは、特に20代若手(男子)に多いのですが、
競争心です。

もう1つは、若手でも少し年長、既婚者で
第一子が生まれる前後の若手(これも男子)で
家族が増えるからという理由です。

さて、上記の男子の2つの理由は、
どっちが良い、悪い、
という類のものではありません。

前者(競争心から稼ぎたいと思う)は、
収益を追っかけるビジネスゲームで、
他の人よりも稼ぐ、
つまりゲームに勝ちたいという思いです。

動物的に言えば、雄として支配を広げたい、
という感じでしょうか。

後者(子が生まれると言う家庭の事情)は、
自分の仕事での自己実現のみの追求でなく、
家庭の基盤を盤石にしようという思いです。

動物的に言えば、自分の支配を広げるよりも、
子を強く育てて自分の子孫が野生の地で
サバイバルできる様にしようという思いですね。

あっちこっちに支配を広げるのと、
一点集中で自分の子(&家族)を強くするのと、
経済の世界を生きる上での作戦の違いです。

ちなみに、女性からは稼ぎたいという動機で
キャリア相談をされることが殆どありません。
女性は、仕事だけでの自己実現ではなく、
仕事も含めた生活全体での幸福感を重視
しておられるように私は感じます。

以上のように、稼ぐということについても
人それぞれ考え方が違いますね。
いえ、人による違いとも言えますが、
同じ人でも時期によって異なりますね。
今のあなたなら、どんな作戦をとりますか?

2018年12月3日 山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
ヤニー株式会社
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