職務経歴書に自己PRを書くのは無意味。

転職活動をするときの職務経歴書に、
自己PRをビッシリ書いている人がいますが、
単刀直入に言うと無意味です。

なかには職務経験はちょっとしか書かずに、
自己PRを長々と書いているケースもあります。

リーダーシップがある、論理的思考力がある、
提案力がある、調整能力が高い、などなど、
説明と共に丁寧に書いてあったりします。

でも、考えてみて下さい。
書類を読む応募先の企業の人々は、
その職務経歴書を書いた人には会ったことも
ありません。

まだ知らない人が自己PRをいくら書いてきても、
それを読もうと思うでしょうか?
読んでも、ピンとこないですね。

<なぜ自己PRを書いても無意味なのか?>

その理由は主に2つあります。

まず、書類選考で求められているのは、
職務の経験です。
募集ポジションにフィットする経験をしているか、
ということです。
定性的な自己PRは求められていません。
会ったこともないし、どんな経験をしているか
分からない人から「リーダーシップがある」
なんて言われても、「ハイそうですか」とは
なりませんよね。

次に、そもそも、自己PRで述べられる
〇〇能力がある・・・といったことは、
応募者が決めることではなくて、
職務経歴書を読んだり、応募者の話を聞いた
相手が決めることです。

例えば、面接担当者が応募者から、
多くの人々が関わるプロジェクトを
遂行した職務経験を聞いて、
「この人はリーダーシップがありそうだな」
と判断します。

あくまで聞き手(または読み手)が判断することで、
発話者や書き手が決めることではありません。
大切なのは、ファクト(事実)です。
どんな実務経験をしているのかを、
具体的に、分かりやすく、書くことであり、
話すことです。

もし、強みをアピールしたいのであれば、
強みを示唆できるファクトを書く工夫をすることです。

ぜひ、独りよがりの職務経歴書や、
面接トークにならないようにして、
納得のいく転職や就職をして頂きたいと思います。

(2019年9月9日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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