キャリアは、競争ではなく独自の道を追求する。

新型コロナウィルス感染防止で転職の説明会が
軒並み中止になりはじめたと先週初めに書きましたが、
その後、人が集まるイベントは
一気に自粛されるケースが広がりましたね。

参加を予定していた企業が集まるシンポジウムも
中止になったのですが、本当の理由は感染防止ではなく、
参加企業や業界のレピュテーションリスクでした。
「こんな時にやるのは非常識じゃないか?」という
批判回避です。
ビジネスをする上では大切なことですので、
仕方がありません。

<人気企業・業界は中での競争が激しい>

ところで、就職や転職の説明会では、
人気な企業や業界に人々が殺到します。
そして、それらの企業へ応募する人々は多く、
とてつもない競争率になります。

採用されるだけでも大変なのですが、
入社後は優秀な人々がひしめく中で、
昇進に向けて熾烈な競争が始まります。

優秀で自信のある負け知らずの人々でも、
一定数は必ず挫折します。

なぜなら、学校や前職でトップクラスの人々が
集まって、その中で序列がつくのです。
今まで一番しか経験したことが無い人でも
その半数は平均以下、1/3はケツの方の出来ない奴、
になるわけです。
それは、へこみますし、ヤル気を失う人も出てきます。

また、平均よりも上であっても、
熾烈な競争にさらされます。
しかも、仕事は想像以上に面白くない作業ばかりで、
ストレスだけは大きいってことが殆どです。
まぁ、疲弊するだけです。

これが1番を目指しているだけだと、
行きついてしまう状況です。

<オンリーワンを目指す>

人気業界や企業に何も考えずに飛びつくと、
こんな世界が待っています。
そうでなくて、自分ならではの独自性や興味を
追求できる職業を探すことをお勧めします。

ナンバーワンを目指すのではなく、
オンリーワンとなれる仕事を探すのです。

その方が楽しいし、他の人には出せない価値を
自分が生み出すこともできるでしょう。
結果、会社や人からも必要とされるし、
激しい競争下よりも、卓越した成果を出すことが
出来る可能性があります。
まあ、何よりも楽しめることも増えるでしょう。

よって、就職先を考えるときは、
人気企業や業界に飛びつくのではなくて、
次の3つを考えましょう。

1. 自分は何に価値を感じるのか?
2. 自分の強み(独自性)は何か?
3. 1と2に合う仕事は?

あと、おまけですが…

4. 皆知らないけど世の中を変えそうな仕事は?

・・・というのも考えると良いですよ。
4はこれからの成長企業となりますが、
過当競争に陥っていない筋の良い成長企業には、
活気ある職場と収入増などの可能性がありますから。

職探しでは、人気企業に飛びつくのではなく、
自分がオンリーワンの独自性を発揮出来そうな
仕事は何か?という視点を持つことがお勧めです。

(2020年3月2日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
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<参考ツール>
自分の好きなことを知るには、価値観の把握から:価値観のオンライン・ワークシート

1人でキャリアデザインをするときのツール:働きがいある仕事を見つける「八つの原則」

キャリアデザイン・プログラムの自己診断ページ

自己分析ツールのご提供:Webで使用できるキャリアデザイン教材の一覧

対面で仕事の相談をしたい人へ:キャリアコーチング