キャリアコンサルティング技能士検定(1級)の面接試験をどう進めるか。

キャリアコンサルティング技能士検定1級の
面接試験を受ける為に準備している人も
多いのではないかと思います。

面接試験は対策講座が多々実施されていて、
枝葉末節のテクニックが紹介されていますが、
これだけは押さえておくべきという、
得に大事なことを述べたいと思います。

<多い失敗は打ち手を急ぐこと>

面接試験の本番でも、練習のロープレでも、
仕事で実際にキャリアコンサル面談を行う時でも、
陥ってしまいがちな典型的な失敗の原因は、
打ち手の提示と合意を急ぐことです。

制限時間が気になって、アイデアを連発するも、
クライアントの反応に納得感が見えなくて、
更に焦る・・・・。
そして、タイムオーバー。

よくある失敗ですが、誰しもついつい陥ります。
特に、男性は問題解決を急ぐあまりに、
やってしまいがちな失敗です。

<面接全体でやるべきこと>

面接全体の流れで、やるべきことは
大きくは下記の4点です。

1.関係構築
2.現状把握
3.問題把握
4.施策の提示と合意

以上の流れをきっちりと時間内に実施すれば、
そのセッションは成功です。

<関係構築>

まず、冒頭で挨拶と簡単な自己紹介を行います。
人と人のコミュニケーションでは、
当たり前のことですが、相手を1個人として
認識していることを示す大切な一歩です。

尚、これから話して頂く内容は守秘義務で、
口外しませんということを伝えて、
クライアントに安心して頂くことをお忘れなく。

<現状把握>

まず、事例相談者の話をしっかりと聞きます。
事例メモを提出して頂いたからといって
このプロセスを省くのではなく、
口頭でも説明して頂くことをお勧めします。

メモと同じ事実でも、その背景にあることや、
行間にある気持ちなどを説明や態度から、
理解をしていきます。

そして、相談者が何に困っているのか、
把握してそれに共感を示します。

<問題把握>

これがキモです。
この為に面接をしているといっても
過言ではありません。

事例相談者が取組むべき問題、
考えるべきポイントを把握するのです。
これに8割の時間を割いても構いません。
問題把握さえできれば、施策の提示は1分で出来ます。

私の場合、面接では大方これしか考えずに
事例相談者に集中します。

コツは3つの視点で話を聞き、質問をすることです。

1.事例相談者が訴える問題。
これは比較的容易に分かりますよね。
相手を否定せずにしっかり聞きましょう。

2.(事例相談者の)クライアント視点での問題。
事例相談者に相談をしているクライアントの
立場で何が問題なのか想像を巡らしながら
話しを聞き、質問をしていきます。
「上司との関係は良いのか、悪いのか?」
「同僚とはコミュニケーションが取れているか?」
「自分が仕事に求めることなど、自己理解は出来ているかな?」
「興味ある仕事について調べて理解している?」
などなど、いろいろな視点で話を聞きます。

3.キャリアコンサルタントの視点での問題。
この事例相談者は、
「クライアントと関係構築できているかな?」
「クライアントが訴える問題を把握できているかな?」
「クライアントが発する問題だけに捉われていないか?」
「その様に言うってことは、ひょっとして
クライアントの気持ちを聞けていないのではないか?」
・・・などのような視点を持って話を聞き、深ぼりします。

以上の3つによって、
事例相談者の持っている問題を明確化します。

2級ではキャリアコンサルタントである自分が、
クライアントの相談に乗ることだけを扱う為、
そのクライアントに集中するだけで良かったですね。

しかし、1級はキャリアコンサルタントの指導者。
事例相談をするキャリアコンサルタントと、
その人に相談をしているクライアントと、
2つの側面を考えなくてはならず複雑です。

<施策の提示と合意>

事例相談者が抱えている問題が分かれば、
それを解決すべき施策はすぐに出ます。

「面接で事実確認ばかりしていて、
クライアントの気持ちを聞けていないのではないか?」
・・・という問題が分かれば、
事例相談者も自分がやるべきことに気づいています。

クライアントの気持ちを聞くという行動を
とっていなかったのなら、
次回の面接でそれをやろうとなりますし、
気持ちを聞く質問力の無さが問題であれば、
ロープレで訓練をしていこう、
という打ち手だって考えられます。

あと、忘れがちなのが、
施策を提示した後、
または、事例相談者から施策を引き出した後、
その施策の実行の約束をとって合意することです。

<まとめ>
以上の4ステップがやるべきことです。
これだけを押さえて、
あとは事例相談者との会話に集中しましょう。

1を親密且つ簡潔にすませて、
2をしっかり聞いて、
3を把握する為に全集中力を使って、
残り5分までにここに行きつけばほぼ成功です。

最後に申し上げておくとしたら、
面接試験はロープレだけで終わりではありません。
その後の、口頭試問も含めた全体で1つの試験です。
タイマーが鳴ってロールプレイが終わっても、
気を抜かずに面接官からの質問に集中しましょう。

以上、1級キャリアコンサルティング技能士の
面接試験についておさえるべきポイントでした。

皆さんのご参考になれば幸いです。

(2019年9月23日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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