面接でのマナー。足元をすくわれる盲点。

転職や就職の面接を受けるときの盲点と
なりがちなマナーを1つ紹介します。

そして、面接担当者が候補者をどう評価するのか
説明したいと思います。

さきに、そのマナーが何か申し上げると、
面接が終わって席を立つとき、
「自分が座っていた椅子をもとに戻す」です。

あたり前のことですね。

でも、これが出来ていないと、折角、面接を上手く
こなして手ごたえを感じていても、相手方が違和感を
持ってしまう可能性が高いです。

どうして?
別にそのマナーをしらなかったからダメと言う風に
考えている人はほとんどいないでしょう。

そうではなくて、自分が座っていた椅子をもとに戻さず、
そのまま(=その椅子が後ろに引かれた状態のまま)
会議室を後にするという行動を見て、相手方は
あなたの普段の行動を類推するのです。

「ひょっとして、この人はしまりのない人かな。」
「スキルはあるし、人柄も悪くないけど、仕事の詰めが
甘いかもしれないな。」

・・・といった風に、1つの言動を見て類推していくのが
面接です。

初めて会う人を一緒に働きたいかどうか判断するときは、
限られた時間の中であらゆる側面から観察します。
発言の内容だけでなく、表情や動作一つ一つを観察して、
この人はどんな人か理解しようとするのです。

わずか30分〜1時間の限られた面接時間で応募者を
判断する為には、その人が話したほんの少しの
限られた情報だけでなく、その内容や面接中の
すべての行動をもとに、普段の姿を想像して、
この人がどんな人か、自分達でイメージを作り
採用したいかどうかの判断をしていきます。

面接とはそのようなものですから、最後まで
気を抜かずに行動しましょう。

椅子を戻さずに面接会場を後にする、とか、
面接後に部屋から出る時に交わした日常会話、
なども、面接結果に大きな影響を与えます。

たかだか椅子を戻さなかっただけで、
自分が「しまりのない人間」だなんて判断
されたくないでしょう。

(2016年7月1日 山本恵亮)