面接で人を理解する為には、発言だけでなく、その人が過ごしてきた環境も理解する。

面接だけで相手を理解することは難しいですが、
どうすれば人となりが分かるのでしょうか?
もちろん、面接担当者の質問スキルによる
ところが大きいですが、
今回はそれとセットになるポイントを紹介します。

<その人はどんな環境で育ったのか>

人を理解するには質問をして、相手の考えを聞き、
理解をしていきますし、それがキモですが、
加えて、その様な発言をする人物が、
これまでにどんな環境で育って、
どう過ごしてきたのか・・・ということを知れば、
人物理解が立体的になります。

例えば、仕事選びで重視していることとして、
自由に働けることを挙げている人がいました。
その人は温厚な雰囲気で、
誰とでも上手く付き合えそうな印象です。

これだけを見ると、「うちの会社もま、
管理が厳しい訳でないからフィットするかな」
程度の印象かも知れません。

<例えば、学生時代まで遡ってみる>

ですが、この人の経歴をたどって、
出身高校までみると、とても自由な校風で、
生徒は自由行動しながらも、マナーは良く、
全体として柔らかく調和が取れている環境です。

例えば、文化祭の一幕でいうと、
ステージ前に整列して観覧するのでなく、
ステージ前にバラバラに数人ずつ座って、
コンサートを聞くでもなく、でも、歌を肴に、
めいめい楽しそうに会話している感じの
平和な農村のように調和が取れている感じです。

こんな自由で柔らかく調和ある社会で
思春期を過ごした人物が、
「自由に働ける環境を重視している」
と言う場合、
それがどのような形の自由なのか、
より立体的にイメージできるのではないでしょうか。
聞きたい質問も新たに思いつくでしょう。

<人物を3D理解>

もちろん、面接では仕事に関係がない
プライベートのことについては慎重に
扱わなくてはなりません。
ですが、
自社の応募者がよく所属している会社や
出身校(たとえ、地方校でも)などは、
リアルに知っておくべきでしょう。

その理解に限りがあれば、
それを良く知る人の意見を参考にするなどして、
3Dで人物理解ができるように努めることはお勧めです。

(2019年11月11日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

<お役立ちツール>

自習用キャリアデザインと選考対策のワークブック:
働きがいある仕事をみつける「八つの原則」

参考コラム:
面接では論理的思考に優れた人は感性を、感性に優れた人は論理的思考を意識しよう。

面接が上手くいかないときは、何が問題なのか考えよう。

異質な人と付き合うには、まず相手を理解する。