新型コロナウィルスの転職市場への影響と、個人が対策すべきこと。

新型コロナウィルス対策の影響が転職市場で、
どのように出ているのでしょうか。
現状と、個人がやるべきことについて簡単に述べます。

<転職市場への影響>

まず、3月3日時点では採用を取りやめると言う会社は、
私が接している業界(コンサル、金融、スタートUP)の
企業ではまだ殆ど出てきていません。

また、予定通り面接を実施している会社も、概ね7-8割のイメージです。

他方、社員の在宅勤務によって面接官がオフィスに不在で、
面接を延期(一時的に休止)する会社は出ていますが、
あくまで一時的な対応です。

現状、見られる企業の中途採用選考における対応で
主だったものは下記の通りです。

選考現場での実施されていること:

・予定取り面接を実施するが、「面接官のマスク着用」や、
 応募者に「遠慮なくマスク着用して下さい」との告知を実施。

・面接がスカイプやGoogleハングアウト、ZOOMなど、
 Webでのビデオ面接での実施に移行。

・ひとまず3/13まで在宅勤務になっている企業が増えており、
 面接はそれ以降の日程に延期。
 あるいは、それ以降に通常勤務に戻ることを確認後、
 面接日程の調整を再開するとの対応。

・会社説明会は一律中止。

以上が、現在みられる転職市場に見られる影響です。
先週は説明会が中止されることぐらいでしたが、
今週に入って対応が進んでいます。

各社とも状況を見ながら対応をしていますので、
今後も転職市場での対応状況は日々変化すると思いますが、
現時点では上記の通りです。

<個人が準備しておくべきこと>

この様な状況下で、
今、転職や就職希望者がやっておくことは
次の3点でしょう。

・インフラを整える:
スカイプなどWeb会議システムのアカウントを作成。

・画面を通じた見え方を整える:
自分が相手方の画面にどう映っているかチェックし、
カメラに対する角度、姿勢、背景などを調整しておく。
表面的な対応に見えるかも知れませんが、
ビデオではどう見えるのか、印象が大切です。

・発言内容をブラッシュアップ:
転職理由、志望動機、経歴の説明など、
定番の質問への回答内容は、今まで以上に考えを深め
整理しておく。
対面と異なりビデオ会議や電話での面接では、
自分が発する具体的な発言内容への比重が高まります。
良くも悪くも「雰囲気」ではごまかせません。

以上です。
漠然と不安になるのではなくて、
転職・就職希望者は、今出来ることをやっておきましょう。

(2020年3月3日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
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<関連コラム>
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新型コロナウィルスの見えない恐怖。転職市場への影響。 (2/24)

<参考ツール>
自分の好きなことを知るには、価値観の把握から:価値観のオンライン・ワークシート

1人でキャリアデザインをするときのツール:働きがいある仕事を見つける「八つの原則」

キャリアデザイン・プログラムの自己診断ページ

自己分析ツールのご提供:Webで使用できるキャリアデザイン教材の一覧

対面で仕事の相談をしたい人へ:キャリアコーチング