読書人から学ぶ、本を読む方法。

仕事で活躍をしている人は、よく本を読んでいます。
知的に高い水準が求められる職業の人はもとより、
例え、新しい知識の修得が常に求められる職業でなくても、
活躍している人達には読書家が多いですね。

私が知る凄腕のプロの人々でも、
月に10冊以上本を読んでいる経営コンサルタントや、
自分が知りたいことについて推薦図書を質問すれば
どんな分野でも即時に数冊ピックアップしてくれる
歩く書評マンの若手官僚など、
忙しい仕事をしている中でいつ読書をしているのか
不思議なくらいの人達がいます。

で、本の読み方について、そういった読書人に聞くと
とにかく数をこなせという答えと、
丁寧に読めという答えが返ってきます。

でも、共通することが1つありました。
それは、良い本は何回も読むということです。

月10冊以上読む人も、多読する以外に、
繰り返し読む本を持っています。

また、丁寧に読んでいる人は、
良い本を見極めて(または選んでもらい)、
それを10回読んでいます。

ある天才博士は、

「良い本は、最低でも10回は読みなさい。」

「くだらない本を10冊読むのではなくて、良い本1冊を10回読め。」

「それをしていないから、お前達はいつまでたっても頭が良くならないのだ。」

と発言していました。

その博士は、線を引きながら本を読むそうですが、
1回目、2回目、3回目と読む時に
毎回、色を変えるそうです。
そして、線だらけになったら新しい本を買って、
それを繰り返すそうです。

また、読書法についての本も沢山出ていますが、
そこでよく述べられていることは、
本を読んだらアウトプットすることです。

1回目はさっと最後まで読んで、
2回目は線を引きながら精読して、
3回目はノートにまとめながら熟読する、
といった方法もあれば、

本を読んだ後は、
その本の感想や内容のポイントを
フェースブックなどSNSにアップする、
という方法なんかも紹介されています。

共通するのは、インプットだけでなく、
アウトプットもするということです。

インプットとアウトプットが学習には大切ということは、
福沢諭吉の「学問のすすめ」でも述べられています。

たくさん本を読むことは大切ですけど、
同時に効果的な方法で読書をして、
さらに効果を上げることができれば、
なお良いですね。

(2019年1月28日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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<お勧めの本>

今回のコラムで取り上げた読書に関する本などをご参考までに紹介しておきます。

・読書の技法(佐藤優)

・理科系の読書術(鎌田浩毅)

・学問のすすめ 現代語訳(福沢諭吉)