ナポレオンから学ぶ、劣勢で戦いに挑むときのリーダーシップ。

過去、戦いでは理屈では考えられないことが起きています。
戦いを極限状態の競争の場と言い換えても良いでしょう。

リーダーにとって、示唆深い出来事が沢山あります。
ナポレオンの例を挙げましょう。

<3倍の敵に挑むナポレオンの戦法>

3倍の敵に攻められ、囲まれそうになって、
普通なら退却するところをナポレオンは違いました。
ピンチでなく、チャンスととらえて敵に噛みつきます。

まず、敵の大軍を構成するグループを見て、
そのうち自軍よりも少ないグループに全軍で突進。

これに勝ち、次は自軍と同じ程度の数のグループを攻撃。
戦勝で気分が高揚して勢いに乗っているので、これにも勝利。

最後に、自軍よりも大規模な敵のグループに突撃。
疲れ果てて、数も少なく、勝てるはずもないけれど、
敵は勝ち続ける相手に恐れをなして、
ろくに戦わずに逃げ出す・・・・。

そうして、劣勢でも数々の勝利をおさめたのです。

合理的には考えられないことですが、
戦場で恐怖心を抱いた人間の臆病な心理を捕えて、
奇跡を引き起こしていったのですね。

<普段の仕事に活かすと>

熾烈な競争をしているビジネスの世界で、
社長でも、小さな部署のリーダーでも、
理屈で考えつつも、
人間心理も最大限に想像して、
組織を率いて勝負していくことが大切だと
ナポレオンの例が示唆しています。

無理ゲーな、大きな仕事があった時に、
正面からぶつかって順当に敗北するのでは
トップの判断で組織が全滅となります。

そうでなくて、何に、どの順番で取り掛かるか、
そうした時に部下はどう感じるか、
どうすればモチベーションが上がるのか、
心理作用も考えて方針を決定していけばこそ、
思いもよらぬ成果が生まれると、
ナポレオンが歴史で示しています。

歴史から学べることは多いですね。
リーダーとして、劣勢で勝負に挑むときの参考になれば幸いです。

(2019年6月3日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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参考コラム:
初めての仕事に就いたら、まず何から手をつければ良いのか。

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