こんな仕事:バナナペーパー

バナナペーパーというものを初めて知りました。バナナの幹から作った紙なのですが、ある集まりにてバナナペーパーの生産・販売を手掛けておられる方にお会いして、お話を伺いました。なんでもバナナの幹というのは実(バナナ)を取ったら廃棄しているそうで、その幹から繊維を取り出し(@アフリカ)、日本へ空輸して和紙メーカーで紙にしているそうです。バナナを生産しているアフリカで小さくても新たな産業や雇用が生まれ、それを日本の製紙技術で製品にして販売する…「Made in Japanではなく、Made with Japanなんです」と仰っていました。

私は勝手に、紙は古い産業でイノベーションとは切り離された世界だと思っていましたが、知恵を出せばこんなに新しいことが出来るのだ、と感銘を受けました。バナナペーパーはまだ普及していない為コストが高いそうですが、利用が広がれば自然環境への負荷も軽減され、アフリカで新しい産業や雇用が生み出されることは想像に難くありません。

更に、我々日本人にとっても、自分たちの培ってきた技術やリソースを活用して、新たな事業に挑戦出来て、収益化出来れば社会や自然環境への問題解決にも繋がる…そう考えると、私はワクワクします。実際この事業に関与されている人々も、とても活き活きと輝いておられました。

このお話のおかげで、私は、持続可能な社会を目指す取り組みを具体的に感じ取ることが出来ただけでなく、個人レベルに落とすと、自ら知恵を出すことの価値や、大義ある挑戦が生み出すモチベーションの影響力を改めて認識でき、大いに刺激されました。きっとどんな仕事でも、知恵を出せば、今までに無い価値を生み出せるはずです。そして、そう信じることが出来る仕事は、時間を忘れてしまうくらい没頭出来るのではないでしょうか。私もその様な気持ちで、これまで以上にワクワクしながら仕事をしていきたいと思います。