本場の人に教えてもらう価値。中国での漢字の覚え方。

私は漢字が昔から苦手で、子供のときは覚えては
忘れて覚えては忘れるのを繰り返し、最近はパソコンを
使用する為、完全に忘れてしまった字が多くあります。

先日、中国出身のクライアントとお話をしたときに
ふと「中国の人々はどうやって膨大な漢字を覚えて
いるのだろうか」と思って聞いてみました。

そうすると、中国では漢字を丸暗記するのではなく、
まず、その字の成り立ちから学ぶのだそうです。
漢字試験も書き取りのテストではなくて、成り立ちの
説明から字を類推する形式でやったりするそうです。

例えば、「窮屈」の「窮」。難しいです。
少なくとも、私にとっては。

でも、成り立ちを理解していると、この字はとっても
簡単なのだそうです。

「穴」の下に「身」と「弓」がある字です。
すなわち、穴の中に住む人(身)が弓で獲物をとって
暮らしている様子を表しているそうです。

1人で穴に住んで弓で獲物を取って暮らす様子から、
貧しいという意味とのこと。
そう言えば、窮乏の窮もそうですね。

他には書きにくいのは「躊躇」。
これは私が、先日に手書きで書けずに平仮名で書いて
恥ずかしい思いをした字です。

両方の字の左側は「足」です。
二つの字で足を使うことで、行ったり来たりしている様子から、
どうしようかと迷ってウロウロする状況を表しているそうです。

こんな風に中国では漢字を学んだそうです。
確かに一回聞いてイメージすると覚えられましたし、
何よりも苦痛だった漢字の暗記ではなくて、なるほど!
という発見で楽しく感じました。

その昔、漢字を覚える為に、無駄に時間とエネルギーを
使っていたなぁ、と反省です。

まさに餅は餅屋ですね。
分からないことは、本場の人に聞く、それに詳しい人に聞く、
ということの価値を実感した瞬間でした。
今回はキャリアとはあまり関係が無いことですが、
感動したので皆さんにシェアさせて頂きました。

2016年6月28日 山本恵亮