褒める技術のカギは、意外性。

「てめー、仕事遅いんだから、
徹夜して終わらせろよ。」
・・・ってつめられて、
それに食らいついて仕事をして、
2,3年後には一人前に成長していた。
こんな働き方がつい5年位前までの
常識的なプロの働き方でしたね。
今は、これはブラックと言われます。

<褒めるのは難しい>

で、どうやって新人を育てるのかと言えば、
ほめて育てるのですよね。
やってみたら分かりますが、
これで効果を上げるのは簡単な様で難しいです。

ほめても、効果が無いんです。
部下のやる気につながらないどころか、
反発を受けてしまうってこともあります。

そりゃ、そうです。
何でもほめていて良いってもんではありません。
もし自分が「君、名刺交換が上手だね。すごいね」
と褒められたらどうですか?
「バカにするな。」ってなるでしょう。

<大切なことは、意外性>

褒めることが効果を上げるキーワードは、
意外性です。

よく褒めてくれる優しい上司から
日常的に褒められるのと、
滅多に褒めない厳しい部長から褒められるのと、
どっちが嬉しいでしょうか?
大抵の人にとっては、普段は褒めない
厳しい部長から褒められる方が嬉しいものです。

ですから、部下や後輩と親しい関係を築けている人は、
当たり前のことを褒めてもあまり効果はありません。
その場合はよく見て、親しいからこそ分かる
希少なポイントを褒めることです。

あるいは、普段は人を褒めない不器用な人や、
相手とは日常的には顔を合わせない様に
距離がある関係性の場合は、
たまに褒めると効果があります。

<毎日顔を合わせる部下に対しては?>

親しい人を褒める場合は、よく見て
普段やらない行動をしてくれた時に、
褒めながらお礼を言うと良いでしょう。

また、本人は口に出さないながらも
頑張っているようなこともあるかも知れません。
褒めるのであれば、
そういったことを、しっかりと見て、
それを褒めるのです。

褒めるのは難しいものです。
褒めそうな人や親しい人から、
褒められてばかりではイラっとくるでしょう。
そうすると不本意ながら、
良かれと思って褒めたことが逆効果です。

褒めることが効果を上げるのは、
意外性がある時です。

(2019年10月21日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
ヤニー株式会社
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<参考ツール>
キャリアデザイン・プログラムの自己診断ページ

Webで使用できるキャリアデザイン教材の一覧