キャリアは一続きであるべきか?

近年はキャリア形成への意識が高まっていて、
若い人々を中心によく考えていて立派と思います。

将来のキャリアビジョンを持って、
それに向けた準備を学生時代に行って、
まず、〇〇という仕事に就いて経験を積み、
その上でやりたいと思う□□という仕事に就く。
そういったプランをお聞きすることは多いですし、
私はその実現に協力をしています。

<もう1つの視点>

ビジョンを明確にして、
そこと今とのギャップを埋めていくことは
キャリア形成においても基本的な考え方です。

ただし、それだけだと行き詰ることや、
モヤモヤを解消できない局面があります。
人生の前半、例えば、学生のときから
人生の後半までキャリアを一続きで考えると
一本道なのに道に迷うことになりかねません。

自分の頭の中で考えることには限界があります。
その中で考えるキャリアイメージには
自分が考えられる範囲を超えないでしょう。
ですから、自分の頭の外から入ってくる
偶然の出来事や情報、出会いなどに対して、
常にオープンであるべきです。

この視点を常に持っておくことが大切です。

<自分の外部から飛び込んでくる偶然>

その偶然のチャンスから、
想像すらしていなかった新たな展開が
広がっていくこともあります。

自分がもともと望んだことでない出来事が、
偶然にも自分のキャリアをひらくことがあります。
この自分が望んだことでない(考えたことでない)
と言うのが大切です。

欧米でいう「神の啓示」とは、
こういったことかなぁ?と思います。
その偶然にメッセージを見出して、
それに人生や命をかける人がいる訳ですね。

いずれにせよ、限界のある自分の頭で
考えるだけではキャリアは、人生は、
想像の範囲を超えず、小さく収まるでしょう。
また、長年やってきた仕事に飽きたとき、
途方にくれるでしょう。

ですから、キャリアを一続きであるべきと考えず、
目標に向けて努力しつつも、
常に、目と心をオープンに外へ開いておきましょう。
意味ある偶然が起こっても、
そこにチャンスを見出して、その刹那に掴まないと
二度と掴めませんから。

(2020年7月27日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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<参考コラム>

人生に意図的な区切りをつける。

自分を大きく変えるチャンスは4回ある~人生20年説~

<Newリリース;キャリアデザイン・ツール(無償提供)>
キャリアの方向を見失ったときに取り組むこと~転機を乗りこえる3ステップ~

<参考ツール>
自分の好きなことを知るには、価値観の把握から:価値観のオンライン・ワークシート

キャリアデザイン・プログラムの自己診断ページ

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