尊敬している大先輩が、勤務先を退職されました。
誰もが知る大企業の経営トップマネジメントでした。
私よりも24歳も年上だけれど
歳の差を感じさせないふるまいの紳士で、
大先輩と言うよりも、
友人としてお付き合いしています。
（…と、勝手に私は思っている）
この大先輩たる友人から沢山のことを学んできました。
彼とは20年近く前にニューヨークで働いていた時に、
営業で訪問したクライアント企業の所長さんでした。
当時は911のテロ直後、私は渡米して仕事と生活を
立ち上げるぞ！と初々しく頑張っていたのを
応援しようと思って下さったそうです。
＜大先輩・友人から学んだこと＞
この友人から学んだことは沢山あるけれど、
あえて3つ挙げます。
・どんな人とも同じ目線で付き合う。
息子みたいな年齢の私はもとより、
部下でも、アシスタントでも、
出入りの業者さんでも、
初めていった店の店主やスタッフでも、
あるいは、それらの人々の友達にでも、
上からでもなく、下からでもなく、
同じ目線で、相手の立場を理解して接し、
また、人対人のお付き合いをされます。
例え、仕事で出会っても、
仕事関係を超えた友情を育んでいて、
彼の周りに緩やかな温かいコミュニティが
出来ているかのようでした。
・好奇心！
お店に食事にいくとまずメニューを見ますよね。
この先輩はオーダーする際、初めて見るものを選びます。
取り合えずいつもの･･･ではなく、
選択肢があれば、新しいものを選ぶのです。
ずっと若いはずの私が、好きなものばかり
選んでしまうってことが多々ありました。
今ではレストランでメニューを見ると、
彼の顔と言葉がいつも頭に浮かびます。毎回。
・辛口フィードバックが上手い。
もう、ズバッときますね。
核心を突いてきます。
でも、言われても、反発心が起きないのです。
不思議と。
辛口、ときに激辛フィードバックは、他には、
妻と親友以外に、誰も言ってくれません。
（妻に言われると反発するんですよねー笑）
この辛口フィードバックは、お金では買えない宝物です。
自分も人にそれが出来ればいいと思うのですが、
なかなか難しいものです。
きっと、辛口を言うだけではなく、
その根底に相手に対する愛情があって、
それが聞く側にも伝わっているのでしょうね。
もちろん、それにスキルが加わって出来るのでしょうけれど。
＜受けた恩恵は、若い世代へ＞
他にも学んだことは多々ありますし、
これからも学ぶことになると思います。
今まで若者？（笑）的な立場でこの先輩友人にも、
多くの先輩方にも、お世話になってきました。
ほんと、世話になりっぱなしです。
でも、気がつけば自分も40を超えて少し経ちました。
これまで自分が受けてきた恩恵のお礼は、
私が受けたのと同じように、
私の周りにいる若い世代の人々へ還元していくことが
恩返しかな、と最近思っています。
（2020年8月3日）
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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