日本古来の思考法で自分のキャリアを考えてみると。

因果律って考えがキャリア構築に
けっこう役立つことに気づきました。

因果律とは仏教の業思想なのですが、
一般に思われがちな原因-結果関係という
原理的なものとはちょっと異なります。
仏教入門」(南直哉 著)によると、
思考の道具です。

修行する人の思考法で、
「修行者として目的を立て(請願)、
過去を反省し(懺悔)、
なすべきことを決断する(発心)」
という方法だそうです。

仏教で信じるのは神ではなく因果ですが、
超越的な原理だからそれを信じるのではなく、
方法的概念だから信じるとのこと。

道具を選択する時と、
道具の使用中は「使えるはずだ」と
信じるしかないということだと、
仏教入門の南さんは述べます。

<因果の思考法でキャリアを考えると>

だから、仕事で自分が今の境遇にあるのは
〇〇だから仕方が無い(例:学歴が低いから)
とあきらめて思考停止するのではなく、
上記の因果律の思考法で行動するのです。

現状は仕方がないとしても、
1.これからどうしたいかと目的を立てる、
2.現状に至ってしまった過去を反省して、
3.なすべきことを決断する、
という3つのステップで行動する方法は、
自分のキャリアを構築していく上で
有用でしょう。

いや、この思考法が正しい原理として
存在するのでなくて、
この因果の思考法で行動すれば
きっと上手くいくと信じて、
それを実践してはじめて意味がある、
ということが仏教的発想ですね。

仏教的な価値観と歴史に根ざした日本社会で
育った我々には案外しっくりとくる思考法
かも知れません。

(2019年10月15日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
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<参考ツール>
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