面接では論理的思考に優れた人は感性を、 感性的な人は論理的思考を意識しよう。

中途採用の募集要項で企業が求める
募集要件でよくあるものが2つあります。

1つは「高い論理的思考力」で、
「地頭の良い人」などとも表現されています。

もう1つは「コミュニケーション力」です。
他者への共感やアイデアに優れていたりするので
「感性に優れた人」とも言えるでしょう。

<両方揃っている人は少ない>

私はこれまで15年ほどで少なくとも
3000名以上の転職希望者にお会いしてきましたが
この両方が揃っている人は稀でした。
私の主観的な印象では1,2割でしょうか。

頭が良くて高い論理的思考力があるけれども、
理屈一辺倒で他者の気持ちの理解が苦手だったり、
自分の理解の範囲を超えたことには
必要以上の強い苦手意識があったり…。

一方で、人当たりが良くて相手の気持ちを汲み取り
上手にコミュニケーションできる好印象の人だが、
論理的な議論だと支離滅裂になったり、
議論の中で思考が深まりにくかったり、
数字に弱かったりすることは良くあります。

論理的な思考力と高い感性のどちらかが優れていて、
片方が大きく欠落している人はもったいないな、
と思います。

両方を高いレベルで持っている人はまぁ特別として、
どちらかだけが強いという場合、
苦手な方が欠点とならない程度に是正しておくことを
お勧めします。

<どちらかに偏っている場合>

論理的な思考力に優れている人は、
相手が今どう感じているのか、
また「こう言ったらどう感じるかな?」とか、
他人とコミュニケーションを取る時に
常に考える習慣を持つと良いトレーニングになります。

一方で、感性が優れている人は、
会話で空気を読むことや、
その場での関係性に注意を払いすぎるのでなく、
言葉の理屈に光をあてて相手が何を言っているか
理解するように心がけると良いでしょう。

また、シンプルに言えば、聞かれたことに応える、
会話の論点から自分の話しがずれないようにする、
といったことを普段から意識します。

そうやって、論理的思考力に優れている人は
相手の感情に配慮して、
感性に長けている人は言葉の論理を意識して、
それぞれが苦手な方が欠点とならないていどに
是正しておくと、
自分の長所が際立って、面接でも良い結果を
得られるチャンスが高まると思います。

2018年10月29日 山本恵亮
一級キャリアコンサルティング技能士
ヤニー株式会社
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