人づきあいで損をしない為に必要なこと。

他者への基本的な見方について、
人を性善説でみるのか、
性悪説でみるのか、
という2つの視点があります。

多くの日本人は、性善説で人を見ますね。
どんな個性の人であっても、
基本は良い人で、誠実さを持っていると考えます。

また、対立している相手についても、
「きっと話せば分かり合えるはず」
という思いは日本では一般的です。

この考えは、人と信頼関係を築いていく上では
とても役立ちますし、
関わる人達がみんな善人であれば、
とても温かいコミュニティーが出来ます。

ただし、その中にオオカミが一人いたら、
みんなが食べられてしまう危うさを抱えています。

対立している相手を考えてみましょう。
その相手はあなたを陥れる目的を持っているとします。

その様な相手と話し合えば分かり合える、
誤解を解けば理解し合えるはず…と
考えて誠意をもって相手の言い分をよく聞いて
誠実に対応していたらどうでしょうか?

その相手はあなたの誠意に心を打たれて、
考えを改める?
・・・いや、世の中そんなに美しくはないです。
陥れられて、自分だけが大損害を被って終わりです。
その相手は「上手くいった」と満足するでしょう。

人を疑ってばかりいては、友達や仲間ができません。
ただし、性善説だけを盲目的に信じていては、
自分ばかりが損をする・・・ということに陥ってしまいます。

例え、根が良い人で、誠実な人であっても、
不誠実になるときだってあります。

仕事の交渉、
買い物をするとき、
知らない人に会うとき、
立場の異なる人とのつきあい、
また、そういった人と話し合うとき、

・・・などでは、
人は善意や誠意だけを持っている訳では無い、
という視点を失わないようにしましょう。
自分だけが損害を被らないように。

ですので、人づきあいでは
性善説と性悪説を行ったり来たりするのを
お勧めします。

(2019年2月18日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

<自分のキャリアに悩んだときの解決手段>
 
・1人で自分のキャリアを考え直すなら:Webで使用可能なキャリアデザイン教材一覧

・キャリア形成について相談したい場合:キャリアコーチング

<参考図書>

他者理解に役立つ本(性悪説版): サイコパス(中野信子 著)
あまり信じたくはないですが、世の中には見かけだけでは分からない、
善意を持ち合わせていない人もいます。

サイコパス (文春新書)