後味の良い退職の仕方(対顧客編)

会社を辞める時って、その人の人間性が垣間見れる瞬間です。
そんなエピソードを一つ紹介します。

先日ある組織の若手代表者の退職パーティーに出席しました。

退職パーティーなるものは初めてで何をするのかな
と思っていたのですが、趣旨は仕事で関わった人々へのお礼と
自分は退職するけど今後も同社を宜しく、との内容でした。

自分がこれから何をするのかは述べず、また、主催していたのは
退職予定の現勤務先の人々でした。参加者はその方や同社との
思い出話に花を咲かせて、明るく楽しい雰囲気の会でした。

グローバルでは有名な同社は、日本では知名度がまだ低いのですが、
この様子を見ていて、退職するこの人は最後の仕事として
同社のプロモーションをされているのだなぁ、と理解出来ました。

私のような凡人の発想からすると、辞める時は自分の次の
仕事の為に売り込みや下準備をしておきたいところでしょう。

しかし、そこを辞めようとしている組織のプロモーションを
無私の姿勢で行い、それ以外はお礼のみ、という姿勢をみて
その人と退職予定の組織に対して清々しい好感を持てました。

そもそも会社を辞める時は本人にとって色々と思うところは
あるはずですが、去り際の後味が良いと、この先ご縁があれば
応援したいな、という気持ちも自然と湧いてくるのを実感した
良い機会でした。

誰もがいつかは会社を去りますが、その時には、
こんな爽やかな去り方をするには、日々の仕事にどんな
姿勢で取り組むといいかなぁ、と今は振り返っている
ところです。

(ヤニー山本、2016年4月28日)