仕事の転機で悩みが続くときの対処法。(その2)

人生やキャリアの転機で悩むときに
取組むと良いこと、第二弾です。

前回述べたことは、自分で考えて自分で
決める意志を持つという前提のもと、
次の2つを提示しました。

・何が変化していて、その変化による
影響は何かということを明らかにする。

・悩んでいる自分の感情をありのままに
受容する。

これらによって現状を把握して気持ちを
落ちつけて、考えを前に進めることが
出来ると述べました。

今回は、その次のステップで、考えを
前に進めるときの2つのポイントです。

まず1つ目は、
「終わろうとしていることは何か
明確に理解する」ということです。

今の変化は何が終わったのか、または
終わろうとしているのか、それを具体的に
つかみましょう。

会社勤めのビジネスパーソンだとしたら、
営業担当として重要顧客をいくつも持って、
売上をバンバンあげて活躍してきたが、
プレーヤーとしての役割が終わろうと
している・・・といったことです。

また、もう一方で、
「これからも続いていくものは何か」
ということも把握しましょう。

転機で大きな道は変化しているのだけど、
変わらずに安定していることや続いて
いくこともあります。

上記のビジネスパーソンの場合だと、
事業や製品に対する自分の専門性や、
会社から引き続き必要とされていること、
などです。

前回述べた「変化とその影響」と併せて、
終わろうとしていることと、
これからも続いていくことを整理して
はっきりと認識します。

ノートや紙に書き出しても良いでしょう。
その様にして現状を具体的に把握出来れば、
そこから今の自分の課題は何なのか?
と考えてみるのです。

ただし、その課題って、ちょっと考えても
すぐには出てこないかも知れません。
そうすると面倒になって、短絡的な答えを
出したい誘惑にかられがちですが、
そこはぐっと我慢して考えましょう。

「現状から読み取れる、自分にとっての課題は何か??」

キーとなるポイントですから、じっくりと
探してみましょう。

こういう人生に大きな影響を与えることは
あせって拙速な判断はせず、時間をかけて
じっくりと考えていく姿勢も大切です。

(2016年9月28日 山本恵亮)