長期的なキャリア形成というよりも、
特に目先の仕事で成功したい場合には、
押さえるべきポイントは4つです。
自らの技能レベルを知ること、
ライバル(競合)の力を知ること、
トレンドを把握して時流に乗り、
自らの環境の強みを活かすことです。
<自らの技能レベルを知る>
これは自分の強み、弱みを理解することです。
持っているスキル、欠けているスキルを知り、
性格的に向いていること、向いていないことを
把握することです。
一流のプロは、自分が得意なことだけでなく、
苦手なことも理解しています。
強み、弱みを理解していることは、
プロとしての必須条件です。
<ライバルの力を知ること>
スポーツの試合でも相手チームについて
リサーチして相手の強み弱みを理解して、
戦い方を考えていますよね。
これはビジネスにおいては、
まず、ビジネス上の競合や、
競合他社で自分と同じ立場の人の
力を知ることは当然ですね。
それだけではなく、他に大切なことは、
その職務で求められる役割や
期待される成果を理解して、
それを実現する為に必要なスキルも
理解すると言うことです。
そうしないと、どうやって
その仕事をマスターしたらよいのか
分かりませんよね。
<トレンドを把握する>
世の中のトレンドがどうなっているか、
自分の所属する業界ではどうか、
時流を把握して打ち手を考えます。
例えば、大きな世の流れでは、
中央集権的化から分散化へと
いろいろなことが進んでいます。
その様なトレンドを把握していれば、
会社選びでも指標になります。
例えば、同じ業界の会社が二つあり、
どちらに就職するのか悩むとします。
一方はトップダウン型で仕事の指示も、
人事評価も上意下達のピラミッド組織、
もう一方は目的とルールを共有した上で、
個別チームに裁量が与えられていて、
それぞれ自由に動く連邦組織。
ビジネスの特性を理解した上で、
それに合致していることは
大前提ではありますが、
時流を把握していることは、
どっちを選ぶべきか、考える時の
1つの指標になります。
<自らの環境の強みを活かす>
自分の置かれている立場や、
自らを取り巻く環境の強みは何か、
分かっておくことは大切です。
今の自分の立場を活かすと、
何ができそうか、
何であれば他の人よりも上手く
進めることが出来そうか、
と考えてみることです。
情報へのアクセス、
顧客へのアプローチのしやすさ、
しがらみを気にしなくていい自由度、
などなど、誰しもそれぞれ自分の
環境面の強みがあります。
つまりは地の利を活かすということです。
<これらを実行すれば無敵>
以上に述べてきた勝つキャリアの
4つのポイントを実行すると、
そうそう負けることはありません。
自らの技能レベルを知ること。
ライバル(競合)の力を知ること。
トレンドを把握して時流に乗ること。
自らの環境の強みを活かすこと。
これらを自らのキャリア形成に
取り込んで考えれば、
少なくとも短期的には仕事で
一定の成功を勝ちとれるでしょう。
…なんて偉そうに書きましたが、
孫子の兵法の受け売りです(笑)
***
故に曰く、
彼を知り己を知れば、
勝、殆うからず。
天を知り知を知れば、
勝、全かるべし。
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多少なりともご参考になれば幸いです。
(2019年12月16日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
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<参考図書>
キャリアデザインや職種研究に役立つ本の紹介:キャリアの図書室