タイプ分け診断の結果をどう解釈するのか?

弊社の自己診断ページでも、無料で
タイプ分け診断を公開していますが、
こういったパーソナリティ・タイプ
を判定するツールの診断結果の
使い方について述べます。

「あなたのタイプはAタイプです」
と答えを出す診断ツールは人気が
あるのですが、注意点もあります。

人気であることの主だった理由は、
自分のタイプと、それに合う仕事は
どんなものか、答えを知りたい
という欲求だと思います。

しかし、タイプ分け診断をはじめ
パーソナリティを分析する診断する
大抵のツールは、利用者が簡単に
答えを知る為にあるのではなく、
自分の気づいていなかった側面を
知る、または、知る為のきっかけ
にするものです。

自分ひとりで考えていても
なかなか内省が深まらないことは
よくありますので、診断ツールを
活用して、自分自身について
今まで気づいていなかった側面に
光を当ててみるのです。

そうすると、意外な自分の特徴に
気づくことがあります。
自分について知らない部分を知り、
自己理解の範囲を広げるのです。

因みに、自分が知らない自分を知る
他の方法に、他人から自分について
フィードバックをもらう、
という方法があります。
これによって自分は知らないけれど、
他人が知っている自分を知ることに
なります。

さて、話を戻しますと、
タイプ分け診断等の自己診断ツールは
未知の自分を知る為のきっかけにする
ものです。

「その結果が出たということは
何が言えるのだろうか?」
と考えを深める作業を行うべきもの
なのです。

「ひょっとして今まで○○が得意
だと思っていたけど、実はそうでは
なくて、もっと別の強みがあるのかな」

「○○ということに興味があると
思っていたけど、それって単なる
思い込みで合ったのかな」

などと考えを深めることが大切です。

決して診断結果を鵜呑みにして、
それが自分自身の姿だ、と安易に
最終的な答えを出すべきものでは
ありません。

早く答えを出したい欲求に流されない
ように気をつけましょう。
自分がどんな人なのか、ということは
そんなに安っぽいものではないはずです。

(2017年1月17日 山本恵亮)