未知の自分を知る効率的な方法。

自分のキャリア形成を考えるとき、
自己理解を深めていくことは
必要なことですが、
自分1人で内省するよりも、
自分自身について他人と会話しながら
一緒に考えていったほうが
自己理解の深まりが早い傾向にあります。

自己理解とは、「自分自身について
自分が知らない部分を知ること」
と言えますが、
この「自分さえ知らない自分のこと」
は2種類あります。

その2つは
「自分は知らないけれど他人が知っている自分」と
「自分も他人も知らない自分」です。

1つ目の「自分は知らないけれど
他人が知っている自分」を知る
ということは、他人から自分自身
についてのフィードバックで知る
ことが出来ますね。

友人との会話や職場での
フィードバックなどを通じて、
「へー、私って、そのような
側面があるんだー」と気づいた
経験が時々あるのではないでしょうか?
意外と自分のことは自分が一番
知らなかったということはよくあります。

また、自分自身について相手に話すと、
相手の自分に対する理解が広がります。
相手に自己開示をして「あなたって、
そういう人だったのですね」と
相手による自分への理解が広がると、
相手から「そういえば、○○な良さもあるよね」
と新たな特長が出ることも、
「ひょっとしたら、△△な部分も
あるんじゃない?」と自己発見の
ヒントが得られることに繋がる
可能性が広がります。

この「ひょっとしたら・・・・」は、
自分も他人も知らなかった未知の領域です。

こうして二人で話すと、相手からみた
自分について教えて頂けることや、
相手の自分への理解が進むことが
自分についての新たな示唆に繋がる
などの効用があります。

その結果、自分自身について、
もともと自分が理解していた範囲に、
自分は知らないけど他人が知って
いる自分と、自分も他人も
知らなかった完全な未知の領域が加わります。

自分についての理解が2倍にも、
3倍にも広がりますね。
それも、1人で考えるだけよりも、
かなり早いスピードで広がるのです。
例えば、1時間話すだけで、
新たな発見がいくつも出てくると思います。

こういった話が出来る友達は宝ですね。
自分が格好をつけることもなく、
隠すこともなく、無理なく自己開示
出来る相手がいるのであれば、
そういった人は大切にしたいですね。

また、そこまでの友人が近くには
いなくても、誠実と思える知人に
論点を絞って聞くと良いでしょう。

もちろん、私の様なキャリア
コンサルタントやコーチからの
フィードバックを求めることも
効果的です。
是非、自分についての理解の範囲を
どんどん広げて行って下さい。

それが自信にも、成長にも繋がると思いますよ。

(2016年12月5日 山本恵亮)