高すぎる目標への道から、自分に合う小道へ。

現代社会では、経済的な成功や
仕事での名声が、
価値あるものだという考えが
知らず知らずのうちに
我々の心の中に巣くっている。

自分が本当にやりたいと思うことや
楽しめることを脇に置いて、
仕事での成功、社会での成功を
目指す流れに、いつのまにか
巻き込まれるかのようです。

そして、今の自分よりも、
ずっと高い目標を立てるように、
促され続けるのが現代社会かな、
と感じます。

また、それが当たり前のことだと、
自分でも思い込んでいたりします。

それにとらわれない生き方をしていても
なんとなく、はみ出し者だという
セルフイメージを持っていたり。

でも、考えてみて下さい。
ずーっと高い目標を立てることは、
それを達成して満足できるのは
はるか先になるということです。

しかも、その結果が「失敗」だった
ということを受け入れざるを得ない
かも知れません。人生の終盤に。

このような生き方、働き方をしても、
人生での満足感や働きがいを得られる
とは限らないのではないでしょうか?

そこで、大切なことがあります。
それは、自分の内側から湧いてくる
欲求というか、内なる声を無視しない
ということです。

例えば、会社勤めをしていて
「なんだかなー、もっと個性を
発揮したいなー」
という思いが心の中から湧いてくる
といったことです。

つい我々は「いかん、いかん、
こんなことに惑わされていたら
出世できない」と、
その思いを押し込めがちです。

でも、
これって自分にとって大切なシグナル
であったりします。

心から湧いてくる思いを押し込める
ということは、この大切なシグナルを
無視することになります。

無視していては、仕事にやりがいを
感じなかったり、変化の時期に
混乱するのも無理はありません。

いつも生き生きとしている人や
働きがいを感じて仕事をしている人は、
この心の声を大切にしているのだと
思います。

湧いて出る思いを満たす為に、
仕事や生活のやり方を工夫したり、
全てを変えられなくても
隙間を埋めたりしているのでは
ないでしょうか?

もちろん、中には思い切って
行動をしている人もいます。
(やけくそで、リセットするのは
お勧め出来ませんが…)

心の中から湧いてくる内なる声、
大切にしてみて下さい。

そして、大きな変化でなくても、
今すぐ出来ること、
日々の仕事や生活の隙間を埋める
工夫をしてみては如何でしょうか?

もし、単なる経済的成功や
仕事・社会での成功に向けた
メインストリートではない、
自分に合う林間コースを
見つけることが出来たら幸せだと思います。

(2017年2月6日 山本恵亮)