高学歴のエリートで、仕事ができそうで、
ずっと稼いでそうな人達と自分とでは、
頭の良さが違うとあきらめていませんか?
就活では学歴で足切りされて(と思っていて)、
自分は東大や慶応でないので賢くはない・・・
と思い込んでいる人は勿体ないです。
たしかに世の中には賢いエリートはいるでしょう。
でも、人の能力なんて大差ありません。
ほんのちょっと習慣づいていないことがあるだけです。
<補うべきことは2つ>
そのほんのちょっと・・・を2つあげると下記です。
ちなみに、企業が採用でみていることも同じです。
1つは、言われたことを正確に理解できるか、
もう1つは、自分で考えて実行できるか、
この2つです。
書類選考で学歴をフィルターに足切りするのは、
高学歴の人にはこの2点が備わっている
確率が高いと採用する企業が考えているからです。
そして、書類選考のあと、面接でみるのも
この2点は大きなチェックポイントです。
質問された問いに対して答えているか?
(質問からズレたことを言っていないか)
ちょっと考えさせることを聞いたときに、
自分で考えて答えているか?
こういった視点で応募者をみて、
質問への回答がずれてばかりの人については
「地頭が悪い」なんて判断してしまうのです。
実際、そんなことないのですが、
そう思われてしまいます。心外ですね。
会社に入ってからも、
この2点ができている人は優秀だ、
そうでない人はバカだ、
なんて勝手に判断されてしまうものです。
たかだか、ほんのちょっと習慣化されていない
ことがあるだけで損をしないように、
今からでも学び直して挽回しましょう。
<まず思考の基本ルールを知ろう>
その為には、まず思考の基本ルールを知りましょう。
そんなのがあるのか?と思うのは当然です。
学校では教えてくれなかったのですから。
その上で、その基本ルールを普段の仕事、
日常生活で実践し続けて習慣化していくのです。
多少の日数はかかりますが数ヶ月で変身できます。
さて、この思考の基本ルールを学ぶためには、
それを最も身につけているプロである
経営コンサルタントが読んでいる本がお勧めです。
やっぱり餅は餅屋ですから。
<推薦図書:プロの思考法を学べる本>
厳選の3冊:
経営コンサルティング会社の最高峰である
マッキンゼーやBCGなど外資系戦略ファームに
採用された人々への入社前の課題図書のうち、
重要度が高く、読みやすいのは次の3冊。
マッキンゼー出身の安宅氏による考える技法。
いきなり答えを出そうとしてはダメ。
考えるべきポイントはなにか(イシューは何か)を
まず考えるべきだよ、といった問題解決のプロの
思考の基本ルールを分かりやすく学べる本。
思考の基本ロジカル・シンキングを学ぶ為の入門書。
主だった戦略ファーム全てで課題図書となっている。
日々の仕事にすぐに活かせるのでお勧め。
関連書籍として「ロジカル・シンキング練習帳」が
発刊されているので活用すると効果的。
さらに、コンサルファームのケース面接の中で
必ず実施されるフェルミ推定。
面接対策以外でもビジネスの戦略を考える時に
役立つコンサルタントの考え方をわかりやすく伝授
してくれる本が出ました。
ロジカルシンキングを超える戦略思考 フェルミ推定の技術
(高松智史 著)
元BCGのマネージャーで現在は経営コンサルタントや企業に対する
戦略思考の教育を行っている第一人者がフェルミ推定について
大変分かりやすく説明している良書。
楽しく読みながら学べる。
次の2冊:
他には、下記の2冊もプロの間で広く読まれている名著。
上記の2冊と比較すると難しく感じるかも知れないが、
それらを読んで更に深めたければお勧め。
意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 (戦略ブレーンBOOKS)
より深める3冊:
まず、コンサルタント本ではありませんが、とても良い本を1冊。
フランス現代思想の研究者である千葉雅也さんの著書。
自分が今いる環境を客観視して、
そこからツッコミとボケで移行する試練を経て、
新たな自分(来るべきバカ)に変身する、
という自己破壊から変身するまでが、言語を軸に述べられてます。
フランス現代思想、その背景にある哲学(主に欧州で発達)が
ベースとなっていることが適宜解説されている為、
背景も理解出来て納得感を持って読めます。
最後に、元BCGの内田和成氏による次の2冊も有名。
「イシューからはじめよ」と同じテーマを別の人が
説明しているものなので、両方を読めば思考力について
より理解が深まります。
推薦図書の紹介は以上です。
大切なことは、これらの本を読むだけでなく、
そこで学んだことを日々の仕事や生活で実践することです。
計算方法を理解しただけでは計算は早くなりませんよね。
たくさんの計算問題を繰り返し解いて練習すれば、
早く正確に計算できる力がつくのと同じように、
思考力も学んだ思考方法を実際に使い続ければ、
考える力が身につきます。
プロが身につけている考えるスキルを身につけて、
自分のキャリアを拓いていきましょう。
続けていけば、1年後の自分は、
きっと今の自分とは別人になっていると思います。
(追記:2019年10月18日)
2018年12月10日 山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
ヤニー株式会社
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・キャリアデザインに役立つツール(当社HP):自己分析ツールの一覧
・Webで使用可能なキャリアデザイン・ツール(当社サイト):キャリアデザイン教材・講座一覧