レスペクトされない上司の特徴。

言っていることは正しいし、
行動も清廉潔白。
人柄も決して悪い人ではない、
むしろ世間的には善人。

にもかかわらず、
レスペクトされない人はいませんか?

言葉を選ばずに言えば、
レスペクトどころか、
嫌悪感を持たれている人です。

善人のはずで、紳士的だけど、
慕われない。
礼儀正しい言葉を発する度に、
親切な行動を示す度に、
嫌悪される。
白けられてしまう。

不思議ですね。なぜでしょう?

それは、本当の気持ちや感情を隠して、
外向きのオフィシャルな言葉だけを
発しているからです。

特に、自分の弱さや欲を隠して、
正しいことだけを言っているからです。

本当は焦っているのに、
その焦りを隠して、
外向きには平然と振る舞って
教科書的な話を言う。

本当は怖がっているのに、
その動揺を隠して、
自分は全く平気なように
振る舞う。

本当は自分の業績を創りたいのに、
その欲を隠して、
部下に君の為だから…と
建前の理由をつけて指示する。

これらの様に、自分の弱い気持ち・
感情を隠して、
立派に振舞おうとする言動が、
周りの人を白けさせ、
見下されるのです。
嫌悪感さえ持たれるのです。

ま、父親が子供に嫌悪される
パターンも、このパターンが多いですけどね。
「自分はビビっているくせに
偉そうに言いやがって」とか。

自分の弱さや本音を隠しても、
他人は五感でそれを察知しています。
そもそも隠せません。

なのに、それを隠そうとして、
教科書的な正しい(と思い込んでいる)
ことを話しても、誰も聞きません。
自分の格を下げるだけです。

もし、あなたが部下や後輩が言うことを
聞いてくれていないなー、とか、
一所懸命に正しいことを伝えようと
頑張っているのに、
まわりの人々が白けていると感じたら、
振り返ってみて下さい。

自分は本音、感情、弱さを隠して
正しいことだけを言っていないか、と。

(2017年5月16日 山本恵亮)