以前のコラムで、自分は認められていないという
不満のワナから抜け出す方法を書きましたが、
あれは自分自身が持つ不満を受け流すことを述べました。
書いてみて思ったのですが、読んだのが男性なら
フムフムと(?)理解いただけたと思いますが、
女性は「そうは言っても、難しいよ・・・」と
感じた人が多かったかも知れませんね。
<女性どうしの会話>
女性同士の会話を聞いていると、
「だよねー」「わかる、わかる」「そうそう」など
認め合う言葉で会話が埋め尽くされています。
相手の気持ちを受け止めて、
お互いに認め合って、確認しあって、
既に仲の良い友達どうしでも
会うたびに関係づくりをしているように
男目線では見えます。
<論理的、構造的な男性の会話>
一方で、男どもはいきなり結論です。
結論を端的に述べて、理由を話す。
構造的な会話がヨシとされていて、
それができないと、男どうしの間ではバカとさえ思われます。
上手く行かないときは、
何が問題か考えて、問題を特定し、
解決策を考えることへ一直線です。
そこに「大変だねー」「大丈夫?」
「それ、わかるー」って言葉も態度もありません。
問題発見、解決・・・
なんか最近の文部省が出している
教育方針みたいですね。
<共感がない訳では無い>
ただ、女性への良い訳で説明すれば、
「上手く行かなくて困っている」女性に
十分に共感を示す言葉を述べず、
問題解決に一直線であっても、
それは相手のことを思って何とかせねばと、
問題を根本から解決しようとしています。
ま、女性からすると、そんなことよりも、
まずは私の大変な気持ちを分かってよ、
という思いでしょうけれども。
<ガキの頃から変わらぬ男ども(・・・すみません)>
大量の課題を終わらせて上司に報告したら、
上司はパッと目を通して、
「ここと、これと、あれを直しておいて」
と赤字が入って返されるとき、
女性だと「え、徹夜して大変だったのに
(ねぎらいの言葉もないの?)」
と思うのが正直な気持ちかも知れませんね。
男性だと「あ、そうか。有難うございます」
と思ってすぐに修正に着手しますし、
男はそんな「出来る上司」を尊敬します。
上司は上司で、それによって出来る上司と
思われたがっています。
ゆめゆめ「ねぎらいの言葉もなくて、私のことを
いてもいなくても一緒と思っている上司」
なんて1ミリも想像していません。
「〇〇さんって、出来る上司でかっこいい」
と思われていると想像しています。(笑)
まぁ、小学生男子から変わっていませんね。
「俺ェ、すげぇだろ」っていう。
<では、どうすべきか>
そんな大人の(中身は)小学生男子に、
共感の態度や言葉を求めても、
そんな高度なことは無理な話しです。
目の前の上司や同僚は見えないランドセルを
背負っている中身が小学5年生と思って、
期待しないことをお勧めします。
(→女性向けメッセージ)
逆に男性は(私も含めて)女性部下や同僚に、
「自分は認められていない」
「必要とされていない」
と知らず知らずのうちに思わせている
ことがあると肝に銘じておきましょうか。
(2019年9月17日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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<参考コラム>
職場で認められていない不満から抜け出すには?
<お役立ちツール>
キャリアデザイン・プログラムの自己診断ページ
対面で仕事の相談をしたい人へ:キャリアコーチング