仕事の不安は、会社や家庭以外の知人を増やすことで減らせる。

将来が不安なアラフォー世代や若手層は、
けっこう多いですね。

仕事の相談を受けていて私が良く聞く不安を
少し書き出してみましょう。

自らのキャリアに向き合っている若手は、
自己成長やスキルアップに貪欲だけれども、
今のゆるい職場環境では成長曲線が鈍化しそう。
または、バリバリ仕事をしたいのに
働き方改革で残業ができない・・・。
これでは後れを取ってしまう・・・という不安が
とても多い。

アラフォーでシングルの人からは、
老後大丈夫だろうか、その前に親の介護は・・・、
などのリアルなお話。

一方、家族がいればいたで、子供の将来、教育、
舅や姑の介護・・・、考えることが多すぎて、
自分はもとより、夫婦の将来を考える余裕などない
のが実情でしょう。

このように皆さん、それぞれの不安を感じて、
ストレスも抱えているのですが、
一方で、不安やストレスの解消が上手い人もいます。

その特徴を一言で述べると、
「知り合いが多い」ということです。

「知り合い」と書いたのがミソで、
毎日会うような同僚とか、家族、というよりも、
ときどき飲みに行ったり、お茶をしたりする知人です。
数ヶ月に1回程度会うくらいの関係です。

日常の仕事や生活の輪の外にいる知人ですね。

日常の輪の外にいる知人、
そういう関係をたくさん持っている人は
何かこう安心感があるというか、
精神的にも安定しています。

確かにこれらの知人は、
日常の利害とはかかわりのない人達なので、
相談がしやすいとか、
自分の味方として話を聞いてくれやすい、
などもあるでしょう。

ただ、ここで言いたいことは、
日常の世界の外側に自分の味方がいるというのは、
人にとって安心感を与えるのではないか、
ということです。

それも一人よりも、五人、十人と複数いれば、
例え1,2人と関係が遠くなっても他にいるから
少ない人との関係に執着する必要もありません。
距離を置きたくなればおけばいいですし、
それも楽です。

ちなみに、自分の転職が成功だったと
思っている人の特徴にも、
たまに会う友人・知人が多いというお話が
仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在 (中公文庫)
という本にありました。

この本では会社以外に信頼出来る友人を持つことで、
その人々から「自分ならできそうか?」といった
冷静に判断する材料を与えてくれることや、
厳しく且つ暖かい相談相手となることが
転職が成功と思える理由として述べられています。

その様な存在が情報収集で役立つのみならず、
転職前、転職後まもない不安な時期にこそ、
日常圏外に味方がいるという安心感が、
不安を和らげるのでしょう。

仕事の不安やストレスを和らげる為にも、
無理に知り合いを増やそうとしなくていいので、
数ヶ月に一度、1年に1回とかでも、
たまに会う関係を増やしてみても良いかも知れません。

2018年9月18日 山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
ヤニー株式会社
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