社風や職場環境の良し悪しを見極める方法とは?

職選びにおいて働く会社の職場環境も
大切な検討要素ですね。
ただ、これ…も、判断が難しいです。
面接であった人の印象くらいしか判断材料はないのでしょうか?

<自分にとっての最低ラインを超えているか>

まず、判断する上での前提は、
職場環境は理想を求めるというよりも、
自分にとって最低限の基準を超えているかどうか、
という視点で検討することです。

これは給料の金額に対する考え方と同じです。
給料や職場環境(上司や同僚)というものは、
それで良しと出来るレベルか否か、
という視点で見て評価を下すものです。
仮に、これを追求しすぎても、
自分にとっての満足度は高まりません。
一方で、最低限を下回ると猛烈な不満しか生み出しません。

<何をみればよいのか>

で、職場環境が自分にとって許せる
最低限の基準を超えているかどうかって、
どう判断すれば良いのでしょうか?

細かく見ればイロイロあるのですが、
初期的には基本的なモラルが保たれているか、
平たく言えばブラックでないかどうか、ですね。

ブラックでないかどうかの判断は、
客観的データばかり見ても分かりません。
平均残業時間、産休・育休取得率…
なども参考指標であるものの、
実際のところ、それらのデータの良し悪しと、
働きやすい環境かどうかは一致しないことは多々あります。

成長している会社は、忙しくて、残業も多いです。
でも、その中には自ら寝食忘れるくらいに
仕事に熱中していて満足度が高い職場も多いです。

他方、大企業で残業が無くて、休暇取得率も高く、
データ上は好成績な会社であったとしても、
仕事の満足度が低い、しんどいだけの職場も多いです。

<他人のせいにしていないか>

この判断は、対象会社の人達に会わないと分かりません。
会って確認するポイントは、
他人のせいにする文化が根づいていないかどうか、
という点です。

失敗とか、まずいことがあれば他人のせいにする
ってことが当たり前になっていないか。
人は保身のために、失敗や都合の悪いことを
他人に押しつけるってことをしてしまいがちです。
それが当たり前になっていないか、みることです。
これは、大企業では時々(もっと?)ある文化です。

もう1つは、特定の部署の人々とか、
ある属性の人々が、悪者にされていないか、
場合いよっては社内で割を食っていないか、
と言う点です。
ちょっと判断が難しいかもしれませんが、
多様な人々が集まる組織では、
組織をまとめる為に、(わざとでは無くても)
特定のグループだけを区別して悪者にされていたり、
割を食っていたりすることがあります。

輪が乱れるのはあいつらのせいだ、とか、
学生の時の感覚で言えば、
いつも掃除を押しつけられる子がいる…とか、
そんな感じです。

面接とか、社員の人と会うときに
これらの視点を持って、
さりげなく確認をしていくと良いでしょう。
ただし、もちろんダイレクトに聞くと
失礼になるので気をつけましょう。

(2020年2月10日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
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<参考ツール>
自分の好きなことを知るには、価値観の把握から:価値観のオンライン・ワークシート

1人でキャリアデザインをするときのツール:働きがいある仕事を見つける「八つの原則」

キャリアデザイン・プログラムの自己診断ページ

自己分析ツールのご提供:Webで使用できるキャリアデザイン教材の一覧

対面で仕事の相談をしたい人へ:キャリアコーチング