プロとプロになり切れていない人を見分ける
1つの方法がある。
それは、自分が出来ないことを理解しているか、
否か、だ。
プロフェッショナルな人、または、
それになる素質がある人は、
今の自分に足りないことを把握している。
そして、それを修得する為に努力しており、
着実に身につけていく。
他方、プロフェショナルになり切れていない人、
そうなるポテンシャルを感じない人は、
自分が出来ないことを把握していない。
出来ないことを隠して、
それが出来ると見せようとする人もいる。
自分が出来ないことを理解できることも実力だ。
だから、プロと仕事などの振り返りをすると、
自分が出来たことのみならず、
出来なかったこと、
やろうとしたけど出来なかったこと、
などについて具体的な言葉が出てくる。
自分のスキルについても、
自らの課題を理解している。
だから、面接でも面接官は聞く。
あなたの長所と短所は?
この案件で上手くいったことと、
思い通りにならなかったことは?
この仕事で出来ることと、
まだ出来ないことは何?
・・・などと。
これらの質問の後半(短所、思い通りに
ならなかったこと、出来ないこと)の質問に
答えることが出来ない場合や、
論点をずらして当たり障りのないことを
答えた場合は、
「自分の足りないことを認識出来ないタイプだ」
(=プロとして成長するポテンシャルが無さそうだ)
と判断されてしまう。
もちろん謙虚になり過ぎて、
出来ることすら、出来ないと言ったりすると
誤解を生むので注意しないといけないけれど。
最後に付け加えると、
プロは自分に出来ないことを理解しているだけでなく、
出来ないことを認める勇気も持っている。
自分が完璧ではないと認めるタフさというか、
それを他人にどう思われるのかを気にしない
余裕のようなものだ。
まとめると、プロを目指すのであれば、
自分に足りないことを認識すること、
また、それを認める心の余裕を持つことは、
大切な技能だ。
(2017年8月29日 山本恵亮)