児童があらわす今の瞬間を生きること。

私が関わっている小学生の課外活動が
9月から新年度で、
子供達の学年が一つ上がった。

始業式の様なことをするのだが、
朝は旧学年で集まって、
昇進のイベントを行なった後からは、
新学年に移行するというシステム。

その時の子供達の様子が面白い。
朝はいつも通り旧学年のメンバーと
ワイワイ騒いで、
指導者にも甘えている。

それが、昇進の儀式(?)を経て
新学年のグループに属した途端に、
まず、さっきまで甘えていた
旧学年の指導者には見向きもしなくなる。
そして、もう新学年に染まっている。

子供達の気持ちの切り替えはすごい。
全く後ろを向いていない。

帰り時にある児童に、
「今日の朝に(旧学年の)皆と
遊んだのは楽しかった?」
と聞いてみたら、

「うん。でも、なんか
ずっと昔のように感じる」

と言っていた。
わずか数時間前のことでも、
旧学年の出来事は
「ずっと昔のように感じる」
そうだ。

完全に心が切り替わったのだろう。
もう後ろは向いていない。
かといって、これから先の未知の
新学年のことも心配していない。

今の瞬間を楽しんで目をキラキラ
させている。
いかにも幸せそうだ。

これって、人生を楽しむ秘訣かなって
何となく思った。

後ろを振り向かず、
先を心配せず、
今だけに集中して楽しむ、
という
子供の時の思考パターンに
回帰したら今の何倍も日常が
楽しくなりそうだ。

(山本恵亮 2017年9月5日)