自己分析では自らの価値観を把握すべきであり、
その次は、仕事内容を理解して、
その仕事に自分の価値観を満たせる要素が
あるのか無いのかを調べよう、
というお話を前回のコラム
(転職や就職活動の自己分析は価値観の把握から始める)で
書きました。
このような視点で求人情報を調べることが、
膨大な数の求人情報から、自分が興味を持てそうな
求人を絞り込んでいくコツです。
<その次にやるべきこと>
今回は、そうやって一定数の求人情報を集めた後、
どうするのか述べたいと思います。
膨大な求人案件から、上記の様な視点で20件程度の
求人を絞り込んだとします。
次は何をすれば良いでしょうか?
取り敢えず20件すべてに応募?
いや、そんなことならコラムは書きません。
この段階で必要な視点を1つ述べます。
それは、関心を持った求人の仕事内容は、
「今の自分のスキルで出来る仕事なのかどうか?」
ということです。
すなわち、応募要件に実務能力面で合致しているのか
どうか、ということですね。
できること(応募要件をクリアしていること)なのであれば、
この段階で応募する案件の候補となります。
あるいは、今は出来ない(応募要件に合致しない)のであれば、
その距離を埋める為には何が必要か、考え調べます。
そして、その距離を埋める為に他の実務経験を積むべきなら、
そのような仕事を探して、今回の転職活動の志望先とします。
その仕事を経験してから、将来、本当にやりたいことを
目指すと言う考え方です。
または、現職の仕事で積める経験であれば転職をせずに
今の仕事を続けて志望する仕事との距離を埋めてから
先々挑戦することも、1つのキャリア戦略です。
<年収については?>
ところで、年収の金額も気になるでしょう。
これについては、仕事内容とは分けて考えます。
求人情報では十分に開示されていないことも多い為、
あまり細かく調べようとするのではなくて、
最低限必要だと考える水準を上回っているかどうか、
と言う点を確認しつつ検討を進めるのが良いでしょう。
そして、応募前や選考途中でのコミュニケーションで
応募ポジションの具体的な年収金額や、
自分の現年収金額の伝達や希望年収の金額を
擦り合わせていきます。
以上が、自分の価値観に合う仕事が何かを理解した
次のステージで考えるポイントです。
今回のコラムと、前回のコラムが
求人情報を探す時のガイドラインになれば幸いです。
2018年7月16日 山本恵亮
一級キャリアコンサルティング技能士
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自分の価値観を知る為のWebツール:価値観のワークシート(無料)
転職活動の準備は何をすべきか?:働きがいある仕事を見つける八つの原則➁(選考対策編)
<推薦図書>
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