転職や就職活動の自己分析は、価値観の把握から始める。

転職にしても就職活動にしても、仕事を探すとなれば、
多くの人がすぐに求人情報を集めはじめます。
そして、なかなかいい仕事、ピンとくる仕事がないなぁー
となる訳です。

転職の場合では、はなから自分が今やっている仕事や
それにほぼ近い仕事に納得をして探すのであれば、
よいでしょう。

でも、キャリアチェンジしたいのであれば、
この様な探し方をしていても、
いつまでたっても納得できる答えは得られません。

なぜならば、ピンとくる仕事とは、
自分の価値観に合っている仕事だから、
この自分の価値観を把握していなければ、
ピンときそうな仕事がどれなのか
当たりをつけることが出来ずに、
情報の海を漂うことになりがちなのです。

<自分の価値観を把握する方法>

自分の価値観を把握する為に1人で出来る方法は、
例えば、これまでの仕事を振り返って、
ヤル気が高まった時に何をしていたのか、
何を考えて、どう感じていたのか、など
思い起こしてみることです。

過去のそういうヤル気が高まったとき、
ワクワクしたとき、などを1回だけでなく
思いつく限りをリストアップして、
同じ様に考えてみましょう。

そうすると新たな気づきがあると思います。
例えば、
何か新しい取り組みをしていたときだな、
売上目標を達成したときだな、
複雑な分析をしていたときだな…
などなど、人それぞれいろいろあるでしょう。

過去の複数の出来事を振り返っていると
共通することがあると思います。
それらを一言で表現してみると何と言えるか?

そうやって抽象化して、
自分だけがわかるキャッチフレーズで
価値観を表現すると便利です。

<価値観を把握してからやること>

そして、その要素が含まれる仕事を探します。
この仕事なら、この要素はあるかな? とか
仕事内容を具体的に調べて、
自分の価値観を満たす要素があるかどうか、
などを調べます。

求人情報は、こういう目的で集めて調べると、
単に情報をなぞるだけでなく、
具体的に検討が深まります。

こうすれば漠然と求人情報を検索するだけで
時間が過ぎていく…なんてこともなく、
無駄な時間とエネルギーを浪費せずに済むでしょう。

<価値観のワークシート>

以上の過去の経験を振り返る方法以外には、
ヤニーのホームページで無料公開している
価値観のワークシートのように、
自分の内面を掘り下げて考える専門ツールを活用して、
内省することも効果的です。

以上のように自分の価値観を把握してからだと、
求人情報を集めることも、目的を持って行えるので、
効果的です。

すぐに求人情報を集めたり、とりあえず応募したい、
と言う気持ちをちょっと我慢して、
立ち止まって考えてみることをお勧めします。

2018年7月9日 山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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