社会人になって一般常識を忘れてしまったら補おう。

一般常識って懐かしい響きではないでしょうか。
学生時代に就職活動では一般常識というテストが
あったと思います。
内容は、中高生の時の社会で学ぶようなこととか、
時事問題とかですね。

この一般常識を社会人になって数年経つと、
すっかりと抜け落ちてしまっている人が案外多いようです。

転職希望者を中心に年間200名以上お会いしていると、
高学歴なのに基礎的なことを忘れている(?)人に
ときどき出くわします。
(失礼なもの言いで、すみません)

ちょっと例をあげると・・・・

・台湾を中華人民共和国の一部と誤解(香港の様な存在と誤認)
 →これは結構多いです。
 台湾は、外交、防衛、行政すべて独立した国(地域)です。
 (中国への配慮から、日本を含む多くの国々が正式に国として
 承認していませんが、実質は独立国ですね)

・沖縄が琉球処分以前は琉球王国であったとは知らなかった
 →いえ、中高生の時に覚えたはずです。

・忖度って言葉はやっているけど、そんな言葉あったのね。
 →少なくとも大学レベルでは知っているべき語彙・・・

一例ですが、まさか…という感じですよね。
でも、早慶クラスの大学を出ていて、
それなりの会社で働いている常識的な人々です。
おそらく皆さん何もかも忘れているのではなくて、
部分的にポッカリと記憶が抜けているのかな、と思います。

これらの一般常識の知識の欠落は、
別に仕事の実務には直接は影響が無いかも知れせん。

でも、ビジネスマンって、特に初対面のときは
相手のことを値踏みしますよね。

そんなとき、上述の様な一般常識の欠落があると、
無教養なアホ(ごめんなさい!)と思われかねず、
軽く扱われてしまいます。
海外だと極端に相手にされなかったりしますし。

ですから、肩ひじ張って勉強!でなくても、
読書を楽しむ程度に一般常識や教養を補うことを
お勧めします。

今は夏休みシーズンですので、
普段は読まない本を読むとか、博物館にいくなども
良いでしょう。
夏休みは、小さなことでも普段しないことをすると、
特別感を持てて2回お得ですよ。

2018年8月7日 山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
ヤニー株式会社
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

<推薦図書>
1冊目
国際情勢の常識を、大切なポイントを押さえて、
それなりに高いレベルで理解するには、やはり池上さん。

池上彰の 世界を知る学校 (朝日新書)

世界地理、アメリカ、EU、ロシア、中東などの
カテゴリーでそれぞれの歴史的、文化的背景などを
分かりやすく解説されている。
イランの世界地図にはイスラエルがないこととか、
社会主義と共産主義の違いとか、
そんなこと知らないですよね。
でも、世界を理解する上では大切なことが背景にあります。

2冊目
今年で平成も終わり。
この時代に起きたことを振り返って理解するにはこれ。

平成史

平成時代に起こったことを単に時事問題として振り返るのでなく、
それぞれの出来事がどうして起こったのか、
その本質に踏み込んだ議論が繰り広げられている。
平成、この30年の間に日本社会がどう変化してきたのか理解し、
次の時代をどう生きるべきかを考えるきっかけになる本。