正しいことを主張するだけでは対立が生まれる。

まじめで良心的な人なのに
対人関係で苦労している人が沢山います。
どうしてなんでしょう?

特に正義感が強くて、
言うべきことをハッキリと言うことができる
頼れる人ほど煙たいと思われがちです。

他の人が間違ったことをしていて、
「それは違うよ。やめろよ」と言ったら
猛烈な反発をされて関係が悪化することは
よくあるでしょう。

また、他の人が間違ったことをしているのを
見かけたら「やめろよ。こうすべきだよ」と
注意するようにしていたら、
いつのまにか自分が孤立していた…とか。

本人の為を思って注意していたのに…。
迷惑をこうむる周りの人々の為に
言ってあげていたのに…。

正しいことをしていた自分だけが寂しい思いを
する羽目になってしまった…という思いを
まじめで良心的な人は経験しがちです。

人間関係は難しいですね。
自分が正しいと思っていることを言ったり、
行なったときに限って、裏目にでます。

それはそうです。
大抵は相手も自分が正しいと思っていますから、
その相手に対して自らが正しいと思うことを
主張しても対立しか生まれません。
人間関係って難しいですね。

大抵深刻な対立とか闘争があるときって、
片方がわざと悪事をはたらこうと
している訳ではありません。
双方ともに、正しいことをしていると
信じていることがほとんどです。

このような自分が損をする対立をせずに、
良い人間関係を築く為には、
他の人が間違っていて自分が正しいという
気持ちが生じたときに、
もう1つの眼を持つことです。

「自分は本当に正しいのかな?
自分は間違っていないかな?」という
もう1つの視点で考えてみることです。

そう考えてみれば、
相手がそう行動する理由を理解できたり、
意外な側面が見えてきたりします。

こうして双方の表面的な違いでなく、
もう一段深いところにある行動の理由を
見つけることができれば、
自分がとるべき行動も変わります。

サラリーマンであれば、
やり方は違えども、
対立する相手も、自分も、
双方ともに「会社の為に」やっている
ということが見えてくれば、
エネルギーを浪費する闘争を避けることが
出来るのではないでしょうか。

相手を正すでもなく、
相手に迎合するのでもなく、
自分がとるべき意味ある行動を考える。

それができるようになると、
まじめで良心的な人は
無駄な人間関係の苦労を避け、
本当の意味で周囲の役に立てるように
なれると思います。

2018年8月20日 山本恵亮

1級キャリアコンサルティング技能士
ヤニー株式会社
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<参考ツール>
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