キャリアコンサルタントの面接試験(1級と2級)が
年明け以降に実施されますね。
今回は主に2級キャリアコンサルティング技能士の
面接試験に合格する為の大事なポイントを述べます。
(とはいえ、1級にも共通することですが)
<2級の面接試験で求められること>
標準水準の国家資格キャリアコンサルタントと異なり、
熟練者資格である2級キャリアコンサルティング技能士の
面接試験では、求められる水準が高くなります。
キャリアコンサルタントは、クライアント(役)に
寄り添った態度で傾聴しており、関係構築が出来ていれば
概ね良い評価を頂けると思います。
しかし、2級ではそれは入口で、その先が求められます。
クライアントが安心して話せる関係性を構築出来て、
話しを聞きクライアントの状況と気持ちを理解する。
さらに、本人が抱える問題を両者で特定して、
次の行動目標を立てる…、
という一連の流れを実施できることが必要です。
<よくある失敗・・・>
ただし、慣れていない人に多い失敗例が、
時間内に上記の流れを終わらせる為に焦ってしまい、
クライアントの問題点を把握しないまま、
一方的に目標を設定してしまうことです。
その結果、クライアントからはその目標への
理解を得られずに、制限時間終了となる・・・・。
こんな状況に陥るのは避けたいですよね。
実はこれ、よくある勘違いによる失敗です。
つまり、多くの人が「どんな目標を設定しようか」
と目標設定を目指して面接を進めてしまう、
という失敗です。
<面接試験のコツ>
そうでなくて、問題把握を目指すことがコツです。
クライアントの状況と気持ちを理解して、
その人の抱える問題を把握することに注力します。
そして、問題が分かりクライアントがそれを理解すれば、
それを解消する為にやるべきこと、
つまり目標はすぐに設定できます。
よって、私の場合、1級でも、2級でも、
面接時間のうち7割くらいの時間(2級なら15分)を
クライアントを理解することだけに費やしました。
理解して、問題把握をすることだけを目指しました。
そして、それが出来れば残り5分で目標設定です。
このペースでセッションを形に出来なかったことはなく、
また、何よりもクライアント(役)が
コンサルタントに理解されたという実感と、
納得感ある目標設定が出来ます。
これができればセッションは成功ですね。
あせらずに「はじめの15分はクライアントを理解」
することに注力する方法を試してみて下さい。
で、忘れてはいけないのは、口頭試問です。
面接で出来なかったことや失敗したことは、
口頭試問で挽回しましょう。
以上、これから面接試験を受ける方の参考になれば幸いです。
(2018年12月27日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
ヤニー株式会社
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<学科試験、参考書籍>
キャリアコンサルタント学科試験対策、本の紹介(技能士検定2級、1級)
キャリアコンサルティング参考本:発達論・トランジション(推薦図書)
<面接試験>