発達論・トランジション、社会的学習理論に関する本を
それぞれ以前のコラムで紹介していますが、
今回は特性・因子論などの書籍を紹介します。
今回も各理論の基礎を参考書等で学んだ人を対象に、
各理論に関する原著(邦訳)です。
J.L.ホランド
人は個人的な特性と環境との相互作用で出来上がり、
それにあう職業選択が職業的成功の確率があがる
という類型論。
ホランドの六角形モデルは、
キャリアコンサルタントにはお馴染みですね。
F.パーソンズ
100年以上前に人と職業をマッチングさせる
特性・因子論を提示して、
職業指導の元祖とされるパーソンズ。
まさにその本「職業選択」が英語では発刊されていました。
Choosing a Vocation (Classic Reprint) (英語)
.
E.G.ウィリアムソン
上述のパーソンズの理論をカウンセリングに取り入れて、
特性・因子カウンセリングを確立したウィリアムソン。
カウンセリングは、分析→総合→診断→予後→処置→追指導
という6段階を経て行われると言っていることは有名ですね。
特性・因子カウンセリングは、カウンセリングの源流の1つ
とされています。
購入できるウィリアムソンの書籍は見当たりませんが、
理論のエッセンスはキャリアコンサルティングの基本書で
分かりやすく記載されています。
P.52~P.54にかけての説明が分かりやすいです。
.
D.P.ホール
キャリアは組織ではなく個人によって形成されるもので、
その人の欲求に見合うようにつど方向転換されるもの、
というプロティアン・キャリアを提唱したホール。
そして、プロティアン・キャリアは、
アイデンティティとアダプタビリティによって成り立つと述べています。
現代の変化の激しい社会に生きる我々にとっては特に参考になると思います。
プロティアン・キャリア・・生涯を通じて生き続けるキャリア (- キャリアへの関係性アプローチ -)
。。。。
以上です。
キャリアに関する相談を受ける時、
クライアントの状況把握や問題の特定、問題の整理、
アプローチ方法を考える時などには、
キャリアの各理論を理解がとても役立ちます。
一般的な相談上手な人と、
プロのキャリアコンサルタントとの違いは、
共感や傾聴力だけでなく、
アカデミックな専門知識の引き出しを豊富に保有して、
且つコーチングやコンサルティングのスキルを
駆使できる点にあると思います。
お互い学び続けていきましょう。
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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