友人と晩御飯を食べていたら、携帯をちらっと見て「ちょっと、ごめん」と席を外して、10分ほどしてからニコニコ戻ってきた時がありました。「どうしたん?」と聞くと、「部下から業務についての質問」とのことでした。対応に困ったことがあったそうで相談メールがあったので、電話でアドバイスしたそうです。
実は私もその時、同僚からちょっとした相談を抱えていたのです。帰社する直前にメールが入っていたのですが、約束があるので「ま、明日の朝に対応しても良いだろう」と判断して、友人との晩御飯の場にいました。明日の朝でも不都合はないとは言え、やるべきだけどやっていない・・・というモヤモヤ感を抱えていたのです。話の合間にふと我に返ると、頭をよぎる感じです。「あー、あの相談、明日朝すぐに答えないとなぁ」、と。
でも、目の前の友人は、何の悩みもない様な爽やかな顔で楽しんでいます。彼は同じような仕事が入って、さっと10分席を外して仕事を片付けて、今はすっきり楽しんでいます。
それに対して、私は90%くらい楽しみながら、10%はやるべき仕事を気にかけながら過ごしています。もう2時間以上も、そうしていました。最終的には翌朝に対応するまで12時間以上も心のどこかにモヤモヤしたストレスを抱えて過ごすことになったのです。
この出来事を振り返っているときに思い出したのですが、別の機会に彼は言っていたのです。「やるべきことは、即着手やで!」と。確かに、そうですよね。やり残していること、その未完了感を心の隅っこに置いたままにして「あー、やらないとな」とストレスを抱えながら、レジャーに取り組んでも十分に楽しめませんし、別の仕事に取り組んでも集中できません。それであれば、(食事の場なら)さっと中座して片付けてしまってから、後の時間を100%楽しんだ方が幸せですよね。仕事なら、さっと片付けた上で次のことに集中した方が良い仕事が出来るでしょう。
10分で片付けて残りの時間を100%楽しんだ友人と、モヤモヤ感を抱えながら12時間以上過ごした自分とを振り返ってみて、このような教訓を得ました。即着手で未完了感を一掃した方がストレス無く、すっきり楽しめますね。次からは「やるべきことは、即着手」でいきたいと思います。
(ヤニー 山本、2016年10月19日)