相談を受けるときのコツ(その1)

部下や後輩、同僚などからの相談を受けるときに
もうちょっと上手にアドバイスしたい、と思っている人へ
ちょっとしたコツを2回に分けて書きます。

他人が相談したくなる人とは、話を聞いてくれる人とか、
聞いてくれそうな人ですね。
相談上手になる為には、そこから先どうするのかです。

結論からいえば、コツその1は「その人を理解すること」です。
当たり前のことですが、本当に出来ているでしょうか?

コツ1「その人を理解する」為には、まず聞くことです。
それも、相手が言いたいことを自由に話すまで聞くことです。

相談下手な人はここで脱落します。
相手が「○○なことで悩んでいるんですけど」と第一声で
はなした問題を聞いて、自分のアドバイスを話し始める
パターンです。

相手は、「相談したいことは、それじゃないんだけどなぁ…」
と違和感を持ってしまい、その相談はすれ違っていきます。

多くの人は悩んでいることをぼやっと認識していて相談をしますが、
本当の問題は別のところにあったりします。

例えば、別の営業部の後輩Aさんから
「上司が売上、売上ってうるさくて悩んでます」と相談を受けて、
「営業マネージャーはそういうものだよ。ま、気にせずがんばりなよ」
と言ったとします。

でも、本当に相談したいことは、「売上を継続的に上げる為の方法が
よく分からない。どうしたらいいのか」ということだったりします。
しかも、難しいのは、相談している本人も質問したいことを明確に
認識していないことが多いことです。

まずは相手が自由に話すのを聞くことを心がけましょう。
よいアドバイスをしないと・・・・と焦らず、この人は何が言いたいのかな、
と思ってしっかりと話を聞きましょう。

以上です。次回はコツその2を書きます。

(2016年5月31日 山本恵亮)