相談を受けるときのコツ(その2)

前回に述べたコツその1を実践し相手の話を聞いたら、
次はコツその2「自分の理解を相手に確認する」です。

例えば、前回のコラムで登場したAさんのケースですが、
彼/彼女が話したことについて「私はAさんが悩んでいることは、
営業成績をあげる方法が分からない、と受け取ったけど正しい?」
と聞いてみるのです。

そうすると、それが合っていれば
「そうなんですよ。どうしたらいいですかね?」となるし、
間違っていれば「いや、そうじゃなくて上司に状況を理解して
もらいたい、ということなんですよ」などと話してくれます。
または、「あ、そうとは思っていなかったけど、実はそうかも!」
ということもあります。

つまり自分の理解を相手に返すことは、相手にあなたのことを
理解していますよ、と伝えることにもなるし、
相手を正しく理解する事にもなります。
さらには、相手の考えをもう一段、深める糸口になるかも知れません。

相手の本当の悩みを理解しないと、納得感あるアドバイスは出来ません。
逆に、本質的な悩みを理解すると、考えるべきことが分かるはずです。
また、本人が自ら気づくことも多いのです。

相談を受けた時には、「その人を理解すること」を心がけ、
話しを聞いたら「自分の理解を本人に確認」してみて下さい。
きっと今までよりも相談上手になれます。

(2016年6月6日 山本恵亮)