若手だけでなく、ミドル層も夢を持つべき。

「やりたいことは何か?」と問われて
明確に答えられる人は幸せですね。
ただ、これの見つけ方は年齢が高くなるにつれて
難しくなるように思います。

社会人経験が浅いうちは、
仕事や社会についての理解が限られているので、
自分探しの思索ばかりに取り組むよりも、
いろいろなことをやってみるのが効果的である
ことが多いでしょう。

一方で、年齢を重ねて、経験を積み、
社会や家庭での責任を負うようになってくると、
やりたいことを見つけることや、
そもそもそれを考えることすら難しくなってくる
ことが多いと思います。

見つけることが難しいだけでなく、
うすうす気づきながらも実行できないってことも
多々あります。

30代後半から40代くらいにかけて
キャリア人生の道半ばで悩むことは多いものです。
むしろ、誰でも悩むと言えるでしょう。

<なぜ、悩むのか>

キャリア人生の道半ばの年齢で、
どうして人は悩みがちなのでしょうか?

それは、大抵の場合は大きく2つあります。

1つは、自らに期待される役割の変化や、
仕事における外部環境の変化によって、
これまでのアイデンティティが揺らぐからです。

もう1つは、会社でも、家庭でも、
背負っている責任が重くなり、
それを愚直に果たそうとするが故に、
自分を満たしきれない仕事に妥協しているからです。

「好きなことをやりたいのはやまやまだけど、
今は子供の教育費が必要だから、
そんなリスクを取れないよ」って声は、
あちらこちらから聞きます。
(教育費問題は、日本の社会問題と思います)

リスクは取れないし、
そもそも、それをやる方法なんてあるのか?
と言うことでしょう。

<やりたいことから目を背けない>

妥協したくなる気持ちは痛いほど分かります。
また、仕事に、家庭に、忙しく気持ちの余裕がなくて、
多くの人々が「やりたいこと」に関しては、
思考停止しています。

しかし、「やりたいこと」を見極めることが、
悩みを解決することにつながります。
やりたいことだからこそ、
情熱を持てるし、その結果、想像以上の力を発揮し、
大きな成果だって上げることができるのです。

だから、ひとまず「責任」など現実的なことは、
一旦、括弧にいれて、やりたいことを見出すことに
集中することが、まずは必要です。

それを実行するのか否か、どうやってやるのか、
そういったことは後で判断すれば良いのです。

(2020年11月30日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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