コロナ危機:自分のキャリアの分断で不安なときに、取り組むと良いこと。

自分のキャリアが大きく変化する混乱の時期とは、
本来は40歳前後くらいに訪れるものですが、
今回の新型コロナウィルス問題で、
突如として全ての世代の人々に訪れているとも言えますね。

キャリアコンサルティングの分野では良く知られる
Bridges博士のトランジション(転機)ですね。

トランジションとは、
1.今までの古い状況が終わって(終焉)、
2.混乱した過渡期を経て(中立圏)、
3.新しい状況へ再び進み始める(開始)、
というプロセスです。

<コロナ危機が我々にとって転機に>

我々のキャリア、自分にとっての働くことは、
コロナ前と後では、大きく変わるかも知れません。

上述した3ステップを現状に当てはめると、
新型コロナ前の古い状況が終わって、
我々は今、2の中立圏に入ったところと言えるでしょう。

この中立圏は、自分がどう進めばいいのか分からず、
混乱する過渡期です。
新型コロナ危機という人類に襲い掛かる大災害によって、
我々が慣れ親しんだ自分の職の世界が突如として終わり、
今まで機能していたことが上手くいかなくなった状態。
そして、個人的には大きな喪失感に襲われます。
これが、2の混乱する過渡期である中立圏において、
個人が経験していることです。

<不安な過渡期にやるべきこと>

じゃあ、どうしたら良いのか?

おおきな変化ですので、簡単には解決策はでません。
焦らず、すぐに答えを出そうとはせずに、
現在の喪失感や不安に耐え忍んで、
静かに内省する時間を確保することです。
そして、時間をかけて新たに向かう道を見出します。

その内省、つまり自らのことを考える時のコツを紹介します。

まず、気持ちの持ち方としては、
自分が過渡期にあるので不安になって当然と開き直ることです。
喪失感や不安感があれば、自分はそーいう気持ちがあるんだと、
ありのまま受け入れてしまいます。
あと、焦らず、拙速にならずに、時間をかけます。

その上で、考えるポイントは、次の5つです。

1. 変化していることは何か?
2. その変化によってどんな影響かあるのか?
3. 思い切って、捨てるものを決める。
4. 終わることは何なのか?
5. 変わらず続くもの、安定しているものは何か?

開き直って、時間をかける覚悟をしたうえで、
この5つのポイントをじっくりと考えることが、
自分がキャリアの過渡期である中立圏にいるときに
取組むことです。

そうすると、そのうちに少しずつ
自分の内的な変化が起こって、
今まで気づかなかった自分の内面を見出すことが出来ます。

そして、再び元気に自信を持って、
新たな歩みをはじめることになるでしょう。

(2020年4月27日)
1級キャリアコンサルティング技能士
山本恵亮
プロフィール
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<参考コラム>
サバイバル就活術~コロナ危機でも怖くない職選び~

カミュの「ペスト」にみる緊急事態下での働きざま

すさまじい収入格差が広がっている日本<2回:格差を引き起こす習慣の違い>

すさまじい収入格差が広がっている日本<1回:平均年収と準・富裕層の年収水準>

キャリアは、競争ではなく独自の道を追求する。

新型コロナウィルスの中途採用への影響(採用中止など)。 4/1時点

<参考ツール>
自分の好きなことを知るには、価値観の把握から:価値観のオンライン・ワークシート

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