大組織と小さい組織では、帰属意識を持つ理由が異なる。

管理職やリーダーになって組織を引き得るとき、
会社や部門がバラバラの個人の集まりだけだと弱い。
運よくエースプレーヤーはいても、チームの総合力がない。

やはりビジネスは団結したメンバーで戦う方が強い。
となるとチームへの帰属意識が大切です。
でも、大組織と小組織では帰属意識の軸とすべきものが
異なると思います。

帰属意識の軸となるものと聞いて思い浮かぶのは、
社風とかメンバーとの人間関係などが多いかも知れません。
これは大きい組織にあてはまりやすいことです。

大組織は、社風やメンバー共通のお作法、ルールなどの
共有が大切です。
一方で、経営者が理念を語っても、社員の心に響かず、
しらけているってことは多いでしょう。

逆に、小組織の場合は、この理念とかビジョンは極めて
重要になります。

小組織では、他にいろいろな仕事があるにも関わらず、
「敢えてこれをやる為に集まっている」
という意思が大切です。

その意志があるからその組織に属する。
組織の側からすると、その意志を持つ人を選ぶ。
そうやって相互に意志を確認した人々が集まって
組織が構成されます。

一方で、このステージで、大組織のように仕事のルール作りや
メンバーの交流を目的とした飲み会などを優先しようとしても、
しらけるでしょう。

あくまでも、組織の帰属意識の軸となるのは、
この為に集まっているという意思です。

会社に属して仕事をするということ、
すなわち、チームで戦うビジネスを行う以上は
メンバーの団結力は重要です。

でも、何を軸として集まるのか、
リーダーがそこをはき違えると、団結力は生まれず、
チームがバラバラな個人の集合体でしかない、
ということになりかねません。

自らのチームの規模や成長ステージのどの段階か、
というところをよく見て、
帰属意識の軸とすべきものが何か、よく考えましょう。

2018年5月14日 山本恵亮

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