異質な人と関係を築く為の第一歩とは?

自分とは違い過ぎる異質な人と
上手くやっていく為には、
まず、その人を理解しないといけません。
では、どうやって理解するのでしょうか?

例えば、
欧米人が周囲の言葉に耳をかさず、
自分の考えを頑なに貫いて
ひんしゅくを買いながらも、
グイグイ行動することは多々あります。

このような行動をするのは、
どうしてなのでしょうか?

それは、その欧米人達が育ってきた
一神教の文化的な背景を想像すれば、
理解できます。

具体的に述べると、
欧米人って個人的な使命を大事にするのです。

これは文化的な背景なのですが、
キリスト教文化では、使命というものは、
神から個人的に直接与えられるもの、
と考えられています。

欧米では神は唯一で、それを信じるという
歴史的な文化で、
個人の考え方にも強く影響しています。

そして、その神から個人的に与えられた
自分だけの使命を、
どんな苦労をしても、
人に何を言われても、
何が何でも
それを貫くという考えなのです。

この感覚を日本人のケースで言うと、
例えば、
「他人に迷惑をかけない」ということを
当然だと多くの日本人が思っている感覚
と似ています。

他国の人々から見れば、日本人が
他人に迷惑をかけないことを優先して、
あまりに自分を犠牲にしすぎていると
不思議に思えることが多々あります。

これらは一神教であるキリスト教文化と
農村の村社会文化との違いでしょう。

このような我々と異なる人々の
文化的な背景を理解せずして、
自分の常識のレンズだけを通して
相手を見てもその人を理解出来ません。

これは外国人を相手にしたことにだけ
言えるのではなく、
自分とは異なる多様な人々と付き合う
ことが多いビジネス社会では、
相手の立場や文化的背景などを
リアルに想像することが大事です。

そして、そういうバックグラウンド
だということは、
どんな常識を持っているだろうか、
と考えてみることが
多様性の社会で人付き合いしていくには
必要なことではないでしょうか?

少なくとも、そうすると相手を理解出来て、
自分にとっても対人ストレスが
かなり軽減できると思うのです。

(山本恵亮 2017年7月31日)