優秀なのに1次面接で敗退する理由。

応募職種に対する志望理由を聞いた時に、
きちんと理由を回答する人は、
おおむね10人に1人です。

多い回答のベスト3は下記の通りで、
この3つが少なくとも半分以上を占めています。

・その仕事に興味を持ったきっかけを話し始める。
・そもそも昔から興味があったと説明。
 (例:学生時代から興味があり、当時は
 その分野に関するゼミを取っていました。等)
・転職をしたい理由を話す。
(=今の会社を辞めたい理由)

この3つは何がおかしいと思いますか?

質問に答えていませんよね。

応募職種を志望する理由を質問されているのに、
興味を持ったきっかけを説明したり、
昔から興味があったと告白したり、
今の会社を辞めたい理由を話す、
ということは、
聞かれたことに全く答えていません。

面接官からすれば、志望理由の内容を
評価しようと思って聞いているのに、
聞いてもいないことを話されると、
「私の話を聞いていないのかな???」
と思うでしょう。

そして、志望理由の内容を評価する以前に、
コミュニケーション不足とか、
基礎能力に懸念があるとか、
きちんと考えていなかったので
答えられなかったようだ、
などと評価を下して不合格と判断します。

サッカーで言えば、オウンゴールですね。
1次面接でだいたい半分くらいの人々が
このようにして不合格になっていきます。

転職や面接に向けてきちんと準備してきた
他の人々からすれば、有り難い話しです。

だから、面接では聞かれたことに
正確に答えましょう…
と書いて筆をおきたところですが、
最後にお聞きします。

普段は当たり前のように、
聞かれたことに答えているだろう人が、
面接で志望理由を問われた時に限って、
質問の論点と異なる回答をしてしまうのは、
なぜなのでしょうか?

自分の転職や就職の面接と言う場に
そう言わせてしまう何かがあるのでしょうか?
応募者の気持ちになって想像してみて下さい。
案外、自分の面接準備にもなるかも。

(2017年9月20日 山本恵亮)